阿波おどり、岸和田だんじり祭など、一度は間近でこの目で見てみたい祭りってのがあるもので。毎年8月に行われる青森ねぶた祭もそのひとつ。
ですが、8月以外でも実物のねぶたが見られるのが、青森市文化観光交流施設『ねぶたの家 ワ・ラッセ』です。
青森ねぶた祭で運行された、ねぶた=巨大な山車を常設展示するだけに、約13,000平方メートルもの敷地面積にも圧倒されます。
館内ルートは2階のミュージアムからスタートし、ねぶたの歴史をはじめ、どのように山車が制作されるかの過程や題材の変遷などをたどる構成。そこから巨大ねぶたが展示されている1階のホールへと、ゆるやかに下ります。
スロープから俯瞰する山車の数々は壮麗のひとことで、ホールでは間近で迫力ある山車の画とディテールが見られます。
展示されている大型ねぶたは4台ですが、実際の祭りは約20台の山車が繰り出すといいますから、さぞやダイナミックで幻想的なんでしょうな。
最も興味深かった展示とは
展示されている山車はどれも素晴らしい。ですが、ねぶたの制作には専門の職人=ねぶた師がいて、しかも師弟や親子の系譜があることにも魅了されました。
しかも初代から現在の七代まで「名人」の称号を持つ職人もいるのですよ。ワタクシ初めて知りましたわ。
館内には現役の職人のプロフィールを紹介するパネルとともに、それぞれ精魂込めたねぶた作品が展示されています。
無形文化財への愛だけでなく、リアルに形成する職人たちの紹介も誇らしげで、ねぶたという歴史文化に対する青森県人の深い敬愛を垣間見ました。
帰りに1階のミュージアムショップで、女性初のねぶた職人・北村麻子さんデザイン柄のTシャツを購入しちゃいました。
ねぶた祭、一度は来たいね。
#2024年の青森県の旅(15)
青森市文化観光交流施設「ねぶたの家 ワ・ラッセ」
- 所在地:青森県青森市安方1-1-1
- 連絡先:017-752-1311
- 開館時間:9時~19時(5月~8月)、9時~18時(9月~4月)※最終入場は閉館の30分前
- 休館日:8月9日、8月10日、12月31日、1月1日
- 入場料:大人620円、高校生460円、小・中学生260円 ※10人以上の団体割引あり