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寄席はふらりと行ける場であってほしい

うーん、残念だけど仕方ないか。いつでも入れていつでも出られるのが寄席のよさだけど、どうやら映画やライブと変わらない娯楽になりそうな気配です。

上野鈴本演芸場は2025年の正月二之席(1月11日〜1月20日)の土日祝興行に、座席指定となる前売りチケット制を導入しました。
例年の初席(元日〜1月10日)は前半の5日間を前売りし、後の5日間を当日自由席にしています。二之席にもこの流れになるわけです。

寄席の書き入れ時である正月興行は二之席までが特別興行扱いであり、演者も売れっ子が顔付けされる傾向にあります。混雑対応ゆえ初席を座席指定前売りにするのはわかるのですが、二之席で同じことをされるのは世知辛い。

鈴本二之席は昼の部で一之輔さん、夜の部で喬太郎さんがトリを務めます。落語協会で最も人気のふたりが顔なのですから座席指定前売り制にしたほうが導線スムーズ。鈴本演芸場の判断は理解できます。

ただなぁ。
ホールで行われる落語会や独演会ならともかく、寄席は気軽に気分で行ける数少ないエンタメですから。この流れが変わるのは惜しい。

普通の寄席が維持されるには? 寄席がフラッと行ける場であるには? 多くの噺家さんや芸人さんの人気・実力が伯仲することです。

現状は人気者・実力者とそうでない人との差がありすぎる。

落語ファンからは「そんなの現実的にあり得ない」と総スカンを食らうだろうけど。差異が小さければ(=誰がトリを取ろうとまんべんなくお客さんが入れば)、推し活のカタマリも分散されるし、うまくするとトリを取る噺家さんの一極集中が是正されるかもしれない。

いつでもふらりと足を運んでテケツで木戸銭を払って入場する。勝手言わせてもらうなら、寄席はこうあってほしいのよ。

座席指定前売り制をプラスに解釈するなら、普段見ない芸人さんを知る機会を作れることかな。仮にチケットが取れなかったとしても、あえて他の機会に振り向けることができるからね。

いろいろボヤきましたけど、なんやかやで二之席チケットは押さえているこの身よの。

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hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

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