「なにか変わりもののヤーツを」とリクエストして差し出された1本。
肉やらスパイスやらを混ぜこぜにしてミキサーをかけた的な、それでいてもっさりと複雑怪奇な印象です。
グレンタレット ルーアックモア11年 2011 1stフィル PXソレラホグスヘッド(Hogshead Indie Ruadh Maor Rebuilt first fill PX Sherry solera cask) 57.1%
- 香り…プンと鼻を衝く主張。ストレートティー、金柑やドライアプリコット、ごま塩、スモークチップ。
- 味…苦みからのスタート。タバコ、コンビーフとナツメグ、焦げたマジックソルト、オートミール。後半にコーヒーシュガー、コケモモジャム。
- 総評…もっさり、むさくるしい印象。どんよりとしたアースカラーみたい。でもそれがかえって古風を感じさせ、これはこれでアリ。
77点
@Kokage
「ルーアックモア」とは、タウザーというネズミハンターの猫ちゃんでも知られるグレンタレット蒸溜所のヘビリーピーテッド麦芽(80ppm)を用いたシングルモルトです。
オランダ国内向けに独自の瓶詰めを行うインデペンデントボトラー、HOGSHEAD IMPORTS社によるもの。
PXシェリー樽で約3年の追熟を経ているそうです。
しっかし、どういうアウトプットにしたかったのかは造り手に聞くしかないのですが。
ベタにスモーキーでもなく、シェリー樽のニュアンスがあるかというとそうでもなく。その中間を狙ったこの結果は、果たして意図したものであったのか。謎は深まるばかり。
苦みから入ったウイスキーは久しぶりな感触です。モルトというよりも少し前の時代の、個性強いブレンデッドウイスキーを彷彿させるものがありました。