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【朗読劇】『ラヴ・レターズ 』陣内将&田畑智子:ふたりのキャラクターに初めて共感

『ラヴ・レターズ 』陣内将&田畑智子

アンディとメリッサは幼なじみ。
奔放で直感に従って生きるメリッサと、内省的でいつも書き物をしているアンディは手紙のやり取りを通し、徐々に男女として意識しはじめる。
が、自分たちが友達以上の関係になれないとも気づき、ふたりは別の道を歩んでいく。

大学卒業後、互いに別の人間と結婚したふたり。
海軍軍人から法曹界を経て上院議員まで登りつめるアンディと、美術界に進んだものの精神を病んでいくメリッサ。久しぶりに再会したふたりはこれまでの時間を取り戻すかに見えたが……。

1990年、役所広司&大竹しのぶのカップリングによる初演以来500回を超える上演を記録し、今も不定期に上演継続中の『ラヴ・レターズ』。
米国の劇作家A・R・ガーニー(1930-2017)の戯曲を青井陽治(1948-2017)が翻訳・演出し、現在は藤田俊太郎さんが演出を引き継いでいます。

舞台は飲み水を乗せたテーブルを挟んで2脚の椅子のみ。そこに座ったふたりが、それぞれ手にした台本を読み上げていく約2時間(途中休憩なし)。
ト書きはなく、往復書簡の文面をつらつらと読んでいきます。
読んでいくうちに年輪を重ねていくふたりが、あるときは相手を情熱的に、あるときは相手を突き放し、あるときは返信ない相手への「追い手紙(?)」が続き、あるときは人生の岐路を思いやる。

陣内将さん&田畑智子さんの回を観たのですが、今までで最もふたりの関係性が理解できるものとなりました。
個人的に何度か観ていて明確に記憶に残っているのは、段田安則&室井滋(1993年)、三池崇史&有森也実(2002年)の出演回です。

今までは正直このストーリーにピンと来ず、それは女性=メリッサがアンディを振り回した後に勝手に自滅していくような印象しか持たなかったからかもしれません。

が、しかし。相手がどうあれ大切なのは自分の気持ちなのだと。

本作はクライマックスでアンディ役の男優が手紙を読みながらたいてい感極まってしまいますが、今回の陣内さんも同様。
メリッサ役の田畑さんがその様子を労りながら見つめる演技がたまらなかった。
俳優によってアプローチの違いはあれど、観ている私自身がふたりの心情に共感できるくらいの器量を持てたのかも。

や、単にトシを取ったってだけか。

2026年1月21日18時開演 PARCO劇場

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hiroki「酒と共感の日々」

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