「民音」という主催者の落語会に初めて伺いました。喬太郎&白酒の売れっ子二人会をブッキングできる団体さんなのに、当方不勉強で全く聞いたことがなく。
てっきり二席かと思いきや長めの噺を一席ずつで、おなじみの落語会とは勝手が違いました。
もちろん面白かったので全然オッケーです。
代脈 桃月庵ぼんぼり
佐々木政談 桃月庵白酒
仲入り
音曲 桂小すみ
社食の恩返し 柳家喬太郎
『佐々木政談』は白酒さんがたまに高座にかける人情噺(っぽくもある)武家噺。
南町奉行の佐々木信濃守がお忍びで市中を見回っていたところ、新橋の竹川町で児童がお白洲ごっこをしているのを見つけ、あろうことか信濃守を名乗った子どもが出てきた。
角に隠れてその様子を見ていた佐々木は、子ども同士のケンカを辻褄合わせて解決した奉行役に感心する。家臣にその氏素性を調べさせたところ、桶屋の高田屋綱五郎の息子四郎吉と判明する。
佐々木に奉行所に呼び出された綱五郎は息子が悪事を働いたとビビりまくるが、佐々木は自分が目撃した顛末を話し、四郎吉にいくつか質問する。
四郎吉はアドリブと頓知を利かせた答えを次々に繰り出し、ついには佐々木に士分に取り立てられる。
落語の登場人物はさまざまですが。白酒さんはたとえば花魁のような女性よりも、こまっしゃくれた子どもを演じるほうがより合っている気がします。
クソガキムーブをかましていても聴いているほうがニッコリほっこりしてしまう、そんな子ども。
子どもを演じるのが上手いのは春風亭一之輔さんも同様ですけど、その人に合う&合わない噺の傾向ってあるんですよね。
これは上手いor下手くそ関係なしに。
座布団の上でひとり演じる落語家の場合、演劇のように装置や衣装の影響も受けないゆえに、より顕著に表れます。
喬太郎さんは『社食の恩返し』。この噺、もう3回以上遭遇しています。
新作の中でも好んでかけるところをみると、喬太郎さん自身相当お気に入りなのでしょう。
ところでこの会の主催「民音」とは一般財団法人民主音楽協会という、音楽会や演奏会を全国で開催している団体さんだそうで。
調べてみたら創立者が池田大作さんではないですか。
たまたまチケットを取って伺いましたが、満席のお客さんの様子を見ていると、道理で客層が落ち着いている印象。
落語会や寄席にありがちな、客席に渦巻くお目当てへの期待、熱気が薄い感じなんですよね。
ある意味クローズドな会を目撃できてラッキーでした。
2026年4月5日13時開演 @よみうりホール
