グレンロセスを飲み比べ。エドリントン味が好きならオッケーでしょ。

エドリントン・グループ(ハイランド・ディスティラーズ社)といえば、爆売れ中のザ・マッカランが注目の的。ですが、ほかにもグレンタレット、ハイランドパーク、グレンロセスという有名な蒸溜所を所有してます。

そのうちのひとつ、グレンロセスの新旧ボトルを赤坂見附ですぺらで飲み比べました。

店主・中村元昭さんのリコメンドは、1995、シェリーカスクリザーブ、1985の3種類。そして勢いあまってプラスαも。さっそく参りましょう。

1. 1995

  • 香り…ラズベリー、フルーツケーキ、ココア。若干香水のよう。後ろでバター。
  • 味…ミディアムライトボディ。スィート。
  • 総評…飲みやすく、3種の中でバランスがダントツに優れている。

ぼくは3種類の中で、これがいちばん好き。スパニッシュオークとアメリカンオークの両方で熟成させているそうで、ボトリングは2013年。

グレンロセス1995

2.シェリーカスクリザーブ

  • 香り…樽香。ややスモーキー。
  • 味…ライトボディ。インパクトに欠ける。フィニッシュで溶剤っぽさ。
  • 総評…香り、味ともスィン。まずくはないが、もう少し特徴があればよかった。

熟成にシェリー樽のみを使ったのがこちら。ずばりワンショット1,500円。むむむ、美味しいのですが、お値段に見合っているかと言えば微妙なところ。マーケットの要望が強いから出したのでしょうか。

「(同じエドリントン・グループの)マッカランを彷彿させる味」。中村さんの分析に「!」となりました。マッカランをそう多く飲んでないから、今ひとつ分からない。スパニッシュオーク特有のエグみ感があり、有機ゴムっぼくもあると解説してくれましたが、ぼくはそこまで特徴を捉えられませんでした。まだまだです。

これならば、ぼくは同じ相場のグレンファークラス21yに行くだろうな。

グレンロセス シェリーカスクリザーブ

3.1985

  • 香り…キャラメル、ハチミツ、スミレ。
  • 味…リッチでスィート。後半スパイス。
  • 総評…濃密だがヘヴィではなく、食後酒にぴったり。フィニッシュはさっぱりしていて、余韻は短い。

2005年ボトリング、20年熟成。こちらが古き良きというか、より原点に近いといえる出来でしょうか。

グレンロセス1985

4.ピーテッドカスク

  • 香り…どっちつかず。硝煙。プルーン、ドライフルーツ。後半に来るほど煙ったさはなくなり、ハチミツ寄りに。
  • 味…花梨のど飴。ミディアムライトで飲みやすい。後半メイプルシロップ。
  • 総評…名前に脅かされそうだが、思いのほか優しい味わい。

シェリー樽由来の甘さではない、実験的な商品というのがこちら。「ヨードっぽさよりも、タバコ系の刺すようなスモークさを感じる」と中村さん。

グレンロセス ピーテッドカスク

それにしても、スパニッシュオーク樽が支持されているという現実。好きな人は気にしないだろうけど、マッカランとどこが違うんだ?的な没個性と紙一重では。

アメリカンオークのシェリー樽はほとんどない現実を嘆いても仕方ないけど、せめてもう少し選択肢があるとうれしいよねぇ。