南仏はプロヴァンス地方のトラピスト派エギュベル修道院の工場で造られているジン、エギュベル。
なんというか、あまたのジンの中でも地味なんですよね。
ゴードンやタンカレー、ボンベイ・サファイア、ビーフィーターのようなロンドンジンにも、昨今大ブームのクラフトジンにもカテゴライズされません。
こんにちは、hirokiです。
今日は見かけたら、思い出したら、いただくジン「エギュベル(Eyguebelle Gin)」について少し。
このエギュベルの特徴をひとことで表すなら、「優しい」ですね。
個人的にジンといえばカクテルとしていただくことがほとんど。
トニックや炭酸水で割るビルドか、ギムレットやホワイトレディなどのショートカクテルか。
実際BARでジンリッキーをお願いし、バーテンダーがジンのリクエストを聞いてくれる場合、このエギュベルでお願いすることがあります。
もちろんショートカクテルのベースとしてもアリだと思います。
キツい度数のカクテルもあら不思議、驚くほどアルコール感が抑えられ、飲みやすくなります。
もし興味を持ったなら、ストレートかロックで飲んでみると、その真骨頂がわかります。
丸みを帯びた、それでいて後口ドライなジンとでも言いましょうか。
華やかで、すれ違うといい香りのする女性のような、そんなジンです。
ボタニカルにはジュニパーベリー(杜松の実)のほか、数種類は入っているでしょうか。
下記公式サイトを覗いて見たのですが、ジンについての商品紹介が皆無。
シロップやリキュールがコア商品のようですが、それにしてもジンに触れていない理由って?
いずれにせよ、ふだんジンを避けている人を、優しく抱擁してくれるかのような穏やかさがあります。
割って飲みたい人もとりあえず堪えて、冷蔵庫にボトルごと入れて、冷えた状態で飲んでみると良いかも。
エギュベルはお値段2,000円台で買える、ジンの穴場ブランドと思います。