JR東京駅丸の内南口改札を出た動輪広場前で、「三省堂書店 丸の内古本まつり」が開かれてます(2018年1月8日まで、10時〜20時)。複数の古書店がコラボしたワゴンセールで、ジャンルは文学から絵本までさまざま。
職場から東京駅近くまで食事しに来たときにワゴンとノボリを発見。空腹を抱えながら30分も見入ってしまい、結局4冊1,050円分購入しちゃいました。戦利品は梶山季之、開高健、阿刀田高、佐治敬三の本……って全部エッセイでしたね。
古本で買うものを探すときって、料理をするときに似てませんか? 頭が空っぽになるんです。
何が琴線に触れるか、自分でもほんとに分かりません。古書店に入って本棚を見入るとき、それは自分が心の奥底に秘めた、自分でも気づいていなかった宝(望み、ほしいもの)をさらうことと同じなのではないかな。
そういう時間、ときどきは作らないと。
三省堂書店といえば神保町本店が超有名ですが、その本店の4階に「三省堂古書館」をオープンしたのが2011年。当時は「新書店の中に古書店」という水と油のような形態に、食い合いにならんかいなと思ったものです。
けれど時代の移り変わりは早い、速い。異業態間競争、同床異夢とも思ったけど。そもそも運営母体が同じ三省堂書店なら、よほどかち合わないかぎり大丈夫ですよね。
街角からレコード屋さんはなくなってしまいました。リアルの本もかなり厳しい時代ですが、リアルの書店は残ってもらわないと。あがきと言われようと、そのために新旧問わず本は読まなくちゃ。