初めて訪ねた街、見知らぬ街。ワクワクドキドキしますね。海外はなおさら。スコットランドのエディンバラに行ったとき、宿から旧市街に出るのも、不安や怖さを感じませんでした。iPhoneとGoogleマップのおかげです。
旅慣れた知り合いに、このGoogleマップを使わない、という人がいます。彼女はふだんガラケーを愛用し、周りから「旅行のときくらいタブレットを持ったら?」と勧められても、どうにもピンとこないみたい。
スマホをもつ掌ばかり見てしまい、周りの景色が見えなくなる。知らない場所に行こうとして道に迷ったら、人に聞けばいいじゃない。こういうわけですね。
そういえばバンコクに行ったとき、宿の外を軽く散歩のつもりが道に迷っちゃって、焦ってタクシーをつかまえて宿の名前を告げたら、その運転手さんに”すぐそこじゃないか”ってゲラゲラ笑われたっけ。でも、あのときは助かったぁー。運転手さんが神様に見えたぞい。
そんな自分のしょーもない話をして、ハタと思いました。そっか、Googleマップに頼っていたら、こんなネタも生まれなかった。こういうハプニング、珍事こそ旅の醍醐味の一つだよなって。
かと言って、まったくiPhoneを見ない選択肢は非現実的です。日本ならまだ分かりますよ。でも海外は…。会話が堪能でないのに、面倒ごとはできるだけ避けたい。Googleマップの精度が発達していなければ、海外でぼく自身が外出する機会は「極端に減る」と自信を持って言えます。
対策としては紙の地図やガイドブックで念入りに下調べする。これくらいしか思いつきません。まぁ村上春樹さんのエッセイではないけど、何も起こらない旅なんて旅じゃないよね、確かに。旅行ではせめてもう少し、アナログで五感を研ぎ澄ませよう。今月半ばに上海に行くので、そこを意識して歩いてみます。