最近、手持ちのウォークマンで「話し言葉」を聴いている。要するに落語や講演だ。なにしろ通勤時間が短いので、なかなか文庫本を広げられない。通勤以外で移動する場合でも、ついつい本ではなくスマホをいじってしまう。
そこいらの鳥さんのように落ち着かず、気忙しい感じではあるのだけど。衆人環境で「ながら」でもできるのが、イヤホンから音を聴くことだ。ちょっと前まで音楽を聴くことがほとんどだったのだけど、今は話(噺)を聴くことが多くなった。本をひもといて目で活字を追わずとも、受動的に耳から知識を得られるのがいい。早い話ラクなんだよね。kindleも読み上げができるし、こういう便利機能を使わないのはもったいない。
講演のCDではどんなものがあるかというと、
・新潮CD
城山三郎、小林秀雄、向田邦子、開高健、司馬遼太郎など小説家や評論家の講演。豪華な顔ぶれだ。
・日本経営合理化協会
大企業からベンチャーまで、名だたる経営者や専門家の話。稲盛和夫さんから堀江貴文さんまで幅広い。
amazonでも講演系のCDがたくさん出ているので、チェックしてみては。
耳学問とは「人から聞いて知識を得ること。また、その知識」という意味(小学館「新選目語辞典」第七版)。小手先の聞きかじりというか、あまりいい意味で使われないようだけど、オーディオ学習という耳学問は相当に有益だと思う。