「クールジャパン」の違和感。

メタボ検診だの、クールビズだの、世間一般はお上の御触れに喜んで乗っかって、それを忠実に実行する風潮がありますが、あんまり僕は好きでありません。で、お上の施策で好きでない最たるものが、「クールジャパン」なる内閣府主導のブランド戦略です。

自国の文化を指して、「どうどう? これすげぇだろ」とわざわざお役人が自慢する国がどこにあるんでしょう。クールジャパンという名称とはまったく逆の、 uncoolさを感じてしまいます。

その柱が「食、コンテンツ、文化」って、結局ソフトパワー頼みなんですよね。それをクール=かっこいい、イケてるかどうかを判断するのは、それを見聞した人間(外国人のみでなく日本人も)であって、お上が主導することではない。

僕は演劇を観ることが好きですが、古くはシェイクスピアものから最近のミュージカルまで、名高い古典作品は欧米を中心として海外発なんですよね。ほんとうに日本から発信ししたいというなら、ホリプロの堀義貴社長のように、海外市場での展開をにらんで作品づくりするくらいの意気でないとダメでしょう。

言語の違い(字幕が必要)や宣伝力の弱さ、コンテンツ輸入規制の壁。日本のコンテンツが海外に普及しないのは質の問題ではなく、こうした高いハードルがあるからでしょう。

だからといってクールジャパンのようにお上がなんとかしようといったところで、投資戦略を誤ると、悲惨な結果になってしまう。コンテンツの力と、作り手の販促展開・戦略。この両輪で広まり、初めてビジネスとして成り立つ。自前でクールだクールだと押し付けるほど、お笑い種ですね。笑われるだけならまだしも、ネガティブな印象を持たれないか心配になります。一度悪印象を持たれると、払しょくするのさえ大変。そんな食わず嫌いで日本発のカルチャーが「取るに足らない、つまらない」ものと思われるのはあんまりです。

センスのあるビジネスマンがまだまだ必要です。

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hiroki

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編集者 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / 訪問したBAR国内外合わせて100店超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(現在は休止中) / ひとり歩き / 酔っぱらわない酒活実践者 / ブログは原則毎日更新600記事超(2018年10月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性