Twitterでバズった「帰れ、鶏肉へ!」を作ってみました。
書籍『新装版 亡命ロシア料理』(未知谷)に載っているレシピのひとつで、これが超カンタンで美味!
料理を徹底的に手抜きする身としては、定番化必至です。
「帰れ!鶏肉へ」とは同書の第5章に掲載されている料理です。
レシピのくだりを引用する。
鶏肉の大きなかたまりと乱切りにしたタマネギを用意する(鶏肉四〇〇グラムにつきタマネギ中二個)。鍋の底にバターの小さなかけら、月桂樹の葉、粒胡椒、鶏肉、タマネギを入れる。水は一滴もいらない! 塩を振り、弱火にかけて、その場を離れる。
掃除なり、愛なり、独学などに精を出せばいい。台所にいなくったってすべてはうまくいくのだから。一時間半程たてば、汁の滴る素晴らしい料理ができあがる。
『新装版 亡命ロシア料理』(未知谷)ピョートル・ワイリ/アレクサンドル・ゲニス 沼野充義/北川和美/守屋愛 訳
最初、ル・クルーゼのホーロー鍋でやってみたんですけど、大判の鍋では水分がすぐ飛んでしまう。
改めて小判の鍋でやってみて大正解。
レシピより多め(鶏肉は2パック約500グラム、新タマネギは大2個と小1個)くらいでちょうどいい分量でしたね。
煮汁にはバターが沁み込み、鶏もも肉はホロホロ、タマネギはトロトロに。
味見してやや塩気が足りなかったので、仕上げに追い塩コショウしました。
いやはや、週末に鶏肉を買いだめしてしまいますね、こりゃ。
『亡命ロシア料理』っていい響きですよね。
なんかこう、郷愁に駆られます。
レシピだけでなく文体や語り口も軽妙です。
これを読んだあなた、書籍を買いましょうね。
あ、記事タイトルの「亡命鶏」はぼくが勝手に付けたものです、あしからず。
(2021年8月27日追記)
この記事を書いてから、ほぼ毎週1回、晩メシ用に作っています。
それくらいカンタンで気に入っているのですが、繰り返すうちにわかったことは
- 鶏肉は骨付きのほうがダシが沁み出る感じ。素材は手羽元を使うと良いかも……個人の好みですが(上写真)。
- タマネギはキホン2個で十分。ペコロスを足して作ってみたけど、90分も煮ればタマネギと見分けがつかない。
- 無塩バターを使うのであれば、塩は多めに。ぼくはエシレの無塩バターで作ったのですが、塩をふたつまみくらいでは、味が全然決まらなかった。塩はたっぷり振りかけるほど、味が締まります。
- バターもケチらずたっぷり。
- 途中で味変させたければ、黒胡椒を追加でゴリゴリ。あるいはタバスコをかけてもOK。
ぜひいろいろ、お試しあれ。
何か発見があれば、ぼくにも教えてくださいね。