部下や後輩、外部協力先などに手本を示すとき、自分が普段その仕事をしている様子を生=ライブで見せると、伝わりやすいという話。
自分の例でなるほどとなったのは、「文言を書く」という行為において。チームのメンバーにWeb会議システムのZoomで画面共有し、「こんなふうに書いたらええんちゃう」と見せながらWordにテキストを打ち込んでいく。結果、少なくとも伝わったようではあります。
求める最高の成果と言えば、見てもらったうえで、体得してもらう=実際に手を動かせるようになってもらうこと。業務遂行をコピペするようなイメージ。これ、定型的な業務であれば飲み込んでもらいやすいし、早く身につくことが期待できる。けれども専門職的な、たとえばぼくのように書くことを生業としている仕事では、そう易々とはいかない。スキルトランスファーって、マニュアル化できるものではないんですよ。そう考えている人、虫が良すぎも甚だしい。
音楽家のライブだけでなく、最近は美術家によるライブ製作とか、コンサルティングの世界でもライブコンサルとか。とにかく生で所作を見せること自体、インパクトがあるのは確か。
「やってみせ言って聞かせてさせてみて、誉めてやらねば人は動かじ」という山本五十六の言葉は、やはり真理だよね。変化の速い今の時代、後ろ姿から学べ、技術は盗め的な相伝の仕方は、いかにも時代錯誤で、教える側の傲慢だよなと感じます。