自宅飲みブレンデッドウイスキー更新。今回は「フェイマス・グラウス」にしてみました。ラベルにあしらわれた誇らしげなグラウス=雷鳥は、スコットランドの国鳥でもあります。2019年に日本でラグビーのワールドカップが開かれますが、日本と同組で戦うスコットランドラグビーチームの公式スポンサーでもあります。
フェイマス・グラウスのホームセンターは、スコットランドの生産地区分でハイランドにあるグレンタレット蒸留所。創業は1775年と、スコットランドに現存する最古の蒸留所でもあります。キーモルトはグレンロセス、ザ・マッカラン、ハイランドパークなど、オーナー会社のエドリントングループのシングルモルトウイスキーがブレンドされています。
ゆえにエドリントン系のシングルモルトが好みの人でしたら、当然ハマるだろうと思いますが……。ブレンデッドで悩むのが、混ぜることによって原酒の個性が表れにくくなること。当たり前の話であり、それがブレンデッドの良さでもあるのですが。
いわゆるヴァッテッドモルトウイスキー(シングルモルトのみを材料としてグレーンを使用しないウイスキー。今は「ヴァッテッド」とは言わず、すべて「ブレンデッド」と呼称する方向)として定評のあるジョニーウォーカーのグリーンラベルを、「まとまりが今ひとつ」と評する愛好家もいます。
そこへ行くとこのフェイマス・グラウスは、
・飲み口がスムースで
・若干のスパイスっぽさもあり
・食中酒としてもマッチ
する、ブレンデッドウイスキーの良い手本のようです。個人的にはアタックから最後まで、突出した個性を感じられるウイスキーが好きですが、フェイマス・グラウスはあくまでは家飲み用として気軽に楽しめるものとして選択肢に入れておきたい良いウイスキーです。