その「大丈夫」には裏がある?

比較的若い世代から、最近「大丈夫です」という言葉を耳にすることが多くなりました。事実関係や進捗を質すとき、

「●●について、これでOKなの?」
「大丈夫です」

「●●について、〆切に間に合うの?」
「大丈夫です」

という答え方をする人がけっこういます。

確かに聞いたほうは、「大丈夫です」と答えられると、「あぁそうなんだ、良かった」と多少はなるけど。この答えをされると、その根拠と確度を問う追加の質問をしないといけなくなります。

「100%オッケーなのか」それとも「グレーゾーンだが、かろうじてオッケーなのか」それとも「本当はNGだが、自分的にオッケーなのか」、この大丈夫という言葉だけではつかめないんですよね。

クライアントやデータの送り主に対して、最大限配慮するあまり「〇日で大丈夫です」なんて答え方をしている人もいるけど、それは「十分間に合う」という意味でなく、こちらが処理できるギリギリのデッドラインを指していることもあるのです。

テキもさるもので、「最大〇日まで待てるのか」と単刀直入に聞いてくる人もいます。こちらがサバ読みしているのを見込んで。その答えは

「〇日で最後です。ただしその日に納品される場合、チェック等の時間が確保できず、事故につながるおそれがありますのでお勧めしませんが」とゲタを預けておく。

〆切を守らない人がけっこういるけど、まったく論外です。

その刻限は品質を守るために設定しているもので、ここを破られると運用に支障をきたします。内部にも結局クライアントだからといって相手の無体を無条件に飲む人間がいます。飲んだ当人は結構だけど、周りに悪影響を及ぼします。その案件を引き継いだ人は、常態化した危険な対応を余儀なくされる。周りはそのペースに巻き込まれてしまい、正常な運用が保たれなくなる。

「大丈夫」といって、そのままオッケーにしておく心情、分からなくもないですが。人間なんだから自分で考えるクセをつけないと。あなたは「大丈夫」でも、周りを不幸にする大丈夫なんてないからね。

そうそう、だから聞き方にしても「大丈夫?」って問いかけはしないほうがいい。そのヒアリングは結局「大丈夫です」という答えを引き出すための誘導尋問をしているのと一緒です。