新宿ですてきなBARを見つけました。見つけたといっても、バーマンつながりを頼って訪ねただけですが。創作カクテル4杯と、クラシックのカクテル1杯の計5杯。どれをとっても素晴らしかった。
訪問したのは地下鉄丸ノ内線の新宿御苑駅からほど近い「Private Pod」。メニューを見せていただき、びっくりしました。創作カクテルの3種をプリフィックスで選べるのです。僕が選ばせてもらったのはコチラ。
Region1.和梨トニック
Region2.キー・アンド・ブリック
Region3.トライ・タイムス
「和梨トニック」のベースは、ジンではなくウォッカ。そのせいか入口はまさに梨の香りが。追って非常にやさしい味わいであっという間に飲み干せる1杯目です。
「キー・アンド・ブリック」は京都でのイベントで出されたという、ラフロイグのシグネチャーカクテル。「ペニシリン」のアレンジですね。グラス上に寝かせたシリンジに入っているのはラフロイグ10年。オーナーバーテンダーの石村正樹さんによると、これを一気に注ぎ込んでもよし、少しずつ垂らしてフロートさせるもよしとのことで、ぼくは後者を。ちびちび垂らしながら、時間を引っ張りました。
「トライ・タイムス」はラムと自家製アプリコットファレナムのシガー・マリアージュ・カクテル。「ファレナム」とはカクテルに合わせられるシロップのことで、このカクテルは甘美ながらもアルコール度数は強めらしい。もちろんシガーをやらない人でも楽しめます。
もうね、ぜんぶ名前からしておしゃれ。そのカクテルのレシピはもちろん、ルックスやネーミングに至るまで、微に入り細を穿つとはこのこと。石村さんはもともと世田谷区の経堂で店を開いていて、ここ新宿の2店目は2016年に出したとか。新宿の呑み助がほっとく店ではありませんね。
あまりコスパコスパと言いたくありませんが、言わずにいられない。この3杯で3,500円って、なんたるコスパでしょうか。僕はBARで飲むお酒は、体験や演出、雰囲気込みでお支払いしたいと思うから、これはほんとうにすごいと思う。たぶん、石村さんはBAR特有の見えないハードルを、若い人に向けて下げたいのではないのかなぁと想像しました。
それにしても、こんなカクテル出されたら、男はもとより女も気分が高揚するのは間違いなしです。この3杯にうれしくなってしまい、Extra Regionへ。4杯目の「シャムロック」はアイリッシュウイスキーがベースのクラシック。この美しい色合いもたまりません。5杯目の「ジョニーウォーカーゴールドとタリスカー18年のハイボール」で〆(写真撮り忘れました)。
自分のこのブログではBARについてほとんど書かないのですが、ちょっと素通りできませんでした。すてきな時間をありがとう。また来ます。