ビアトリクス・ポターの『ピーターラビット』でおなじみ、英国・湖水地方国立公園の中に2014年12月に創業した、その名もレイクス蒸留所。
限定版シングルモルトをいただきました。
レイクス ザ・ウイスキーメーカーズリザーブ No.3(The Lakes Whiskymaker’s Reserve No.3) 54%
- 香り…うっすらと白ぶどう(デトックスウォーター的な)。りんごの乗ったレアチーズケーキの傍らにナッツが山盛り。
- 味…ダークチョコレートと若干の生姜。オリーブオイル、ナッツ。余韻は温かみをもってたなびく。
- 総評…熟成が短い分、シェリーの特徴が如実に表れているかのよう。たゆたうみずみずしいブドウ感がたまらない。
88点
@ですぺら
マッカランで蒸留技師を務めたマスターブレンダーのダヴァル・ガンジーさんがセレクトしたPX、オロロソ、クリームシェリーと赤ワイン樽で熟成させたシングルモルト。
驚きました、これめっちゃ良いですよ。
おそらく熟成3〜4年と思われますが、すでに完成されている印象。
シェリーの押し付けをワイン樽がほどよく制し、バランスを保っています。
ブラインドで出されたら、「これは12年前後のハイランドモルトでシェリー樽の○△■★!(キリッ)」とかなんとか、全く頓珍漢に答える自信あり、です。とほほ。
イングリッシュ・シングルモルトではありますが、スコッチの造り方に倣うそうで、その辺りは手がたい。
ただ、これが新造のモルトと聞けばけっこうな衝撃度合い。
キャッシュを得るため、早々にこのモルトはじめ各製品をリリースしたのかもしれませんが、そんな「背に腹」な事情など感じさせない出来栄えです。
年間10万人以上の観光客が同蒸留所に押し寄せる地の利もあって、この内容ならファンがすぐ付くんじゃないかな。
ジンやウォッカも造っている同蒸留所の今後、要チェックです。