カバランのテイスティングセミナーに参加。

ウイスキー&BAR愛好家向けアプリ「HIDEOUT CLUB」(ハイドアウトクラブ)主催のテイスティングセミナーに出席しました。今回のテーマは「カバラン」です。快進撃を続ける台湾ウイスキーのカバランのイベント、ようやく初参加することができました。

講師は「BAR ChefTENDER」(シェフテンダー)のバーテンダー・櫻井悠奈さん。カバランのブランドアンバサダーでもある櫻井さんの解説を挟みながら、カバランの代表的な4種類をテイスティングしました。

カバランという名称は宜蘭(ギラン)という台湾北東部の県の旧名で、カバラン族という先住民が住んでいた地に由来します。蒸留所までは首都台北からバスで約60分~90分。「雪山トンネル」の開通で、アクセスしやすくなったようです。

台湾初の民営蒸留所となった金車カバランは、2005年の設立から13年目。台湾政府が2002年に世界貿易機関(WTO)に参加したことで、酒が造れるようになり、2002年1月に蒸留所の計画開始、2005年12月に工場が完成、2006年3月に初の原酒完成。

現在までカバランのラインナップでスタンダードとなっている「カバランクラシック シングルモルトウイスキー」が完成したのが2008年12月。そこから今日まで、賞の獲得や高評価を得ているのは周知のとおりです。

テイスティングしたのはカバラン全18アイテムのうち4種類。下記コメントは僕の主観です。公式はコチラへどうぞ。

カバラン クラシック

  • 香り…華やかでフレッシュフルーツ様。レモングラス、グレープフルーツ。途中からシロップがけのホットケーキ、麦芽飲料の「ミロ」。ほのかにスモーキー。
  • 味…アタックはスパイシー。飲み口はドライ。ドライフルーツが折り重なる。

この「クラシック」は6種類の樽を使用しているとのこと。バーボン樽、シェリー樽、リフィルの樽のほか、3種類の樽は企業秘密だそう。

カバラン ソリスト バーボンカスクストレングス

  • 香り…やや主張あり。植物園にいるかのような強い花と、バタリーな印象。
  • 味…ライトボディ。やわらかでなめらか。バニラクリーム。余韻は長めでスパイシー。

カバラン ソリスト オロロソシェリーカスクストレングス

  • 香り…やや主張あり。レーズン、ナッツ。ウッディで濃厚な密の甘さ。若干、リノリウムの床。
  • 味…いかにものシェリー樽っぽい仕上がり。ナッツ、カカオ深めのチョコレート。甘さはそれほどでもない。

それにしても「ソリスト」とか「コンサートマスター」とか、カバランはクラシック音楽になぞらえたネーミングも上手いですよね。名前だけで特徴が想像できますもん。

「ソリスト」シリーズはカスクストレングスで、価格帯は1万円台後半と一気にアップします。

が、その強気の値付けは、決してカラ威張りでないことが分かります。ボトルのひとつひとつにバッチナンバーを記しているのも、自信と管理体制の厳密さの表れでしょう。樽ごとに度数が異なる(1%前後)のも、モルトマニアにはたまらないアソビかもしれません。

カバラン ソリスト ヴィーニョカスクストレングス

  • 香り…穏やか。石鹸のふわふわ感とゼラニウム。青と緑の果実香。
  • 味…落ち着く。アーモンドチョコレート。後半にメロンウォーターのような薄い爽やかさ。

4種類の中で個人的にいちばん好き。非常にバランスの取れた優美で上品なウイスキーとウットリでした。

このワインカスクはカバラン特有の「STR製法」を必ず駆使するそう。STRとは、

・Shaving(シャービング)
・Toasting(トースティング)
・Recharring(リチャーリング)

の頭文字から取ったもの。

もちろんマスターブレンダーのイアン・チャン氏によるところが大きいのでしょうけど、そのイアンさんが師事しているのが、ジム・スワン博士。STR製法は、このジムさんが開発した樽の処理技術だそう。同氏はアイラのアードベッグ、キルホーマン、ハイランドのグレンモーレンジ、ウェールズのペンダーリンなど、国と地域を問わずコンサルに引っ張りだこなんだとか。

熟成年数3~5年のウイスキーをリリースしているキルホーマンやウルフバーンも良い例ですが、カバランもそういった年数に頼らない「脱エイジング主義」といいます。とはいえ13年目ですから、今後の年数もののリリースに期待せずにはいられません。

カバラン テイスティングセミナー(HIDEOUT CLUB)

セミナーの最後には、フリーテイスティングのコーナーが設けられ、なんとカバランの他のラインナップも飲めるという、大サービスも。大いに盛り上がったセミナーでした。

ちなみにHIDEOUT CLUBのこのイベント、参加費は4,000円。ですが、有料会員(月額1,500円)になると無料で参加できるのです。ユーザ還元としては非常にコスパの高いイベントではないでしょうか。

1,500円はウイスキーの1杯をBARでショット1杯飲む感覚ですよね。そこにあまり金額どうこうの概念のない、同好の諸兄諸姉は(ステマではなく)有料会員になっちゃえばいいと思いますよ。

この記事を書いた人

hiroki

hiroki

編集者 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / 訪問したBAR国内外合わせて100店超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(現在は休止中) / ひとり歩き / 酔っぱらわない酒活実践者 / ブログは原則毎日更新600記事超(2018年10月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性