バカルディ社(ジョン・デュワー&サンズ)の出しているシングルモルトは5銘柄。アバフェルディ、クライゲラキ、ロイヤルブラックラ、ザ・デヴェロン、そしてオルトモアです。オフィシャルのオルトモア12年をためしてみました。穏やかでスルスルと飲めるウイスキーです。
オルトモア 12y
- 香り…穏やかで甘い。オレンジ、巨峰、カカオ、後半に山椒。
- 味…ミディアムボディで甘い。ハチミツとバターのホットケーキ、後口はチリパウダー。余韻は長め。
- 総評…後半は辛くドライに続いていく。スイートなだけでないスペイサイドの面白さ。
@カドヤ黒門町スタンド
ラベルにある「FOGGIE MOSS」(フォギー・モス)とは仕込み水に引いている泉の名称。オルトモア蒸溜所はスペイサイド・キースの町にほど近いながら、mossと呼ばれる泥炭地が周辺にあり、かつてはピートにも恵まれていたとか。
キース地区にはこのオルトオアのほか、ストラスアイラ、ミルトンダフ、グレンキースなどの蒸溜所があります。なるほど、こうして並べてみるとスイートで蜜っぽく、花のような香りのするシングルモルトが多いですね。
ちなみに、オルトモアは若干アルコール度数が高めの46%。だから何って? 度数は参考までに見るくらいでちょうどいいってことですな。カスクストレングスだろうと、60%だろうと、飲みやすいものは飲みやすい。40%台でおとなしめと思っても以外にキックが効いているものもありますから。普段ウイスキーを味わう分には、この数字は参考値程度でよろしいかと思います。