金沢1泊2日の最終盤。金沢駅21時発の東京行き北陸新幹線で帰るため、時間を気にしながら飲むことに。銀座のバーテンダーKさんが教えてくれたのは「スプーン」と、もう2軒。そちらに足を運ぶことにしました。
倫敦屋酒場(ロンドンヤバー)
タテマチ通りから路地を右に入って少し歩くと、左手奥に見えてくる2階建てのBARです。いやはや「すごい」とは聞いていましたが、想像以上のBARでした。
1965年から集められたというミニボトルが埋めつくすガラスケース、木製のしつらい。まずこの風景に圧倒されます。
通されたのはマスターの真ん前、カウンター中央の席。マスターの立つ後ろには、店の常連だったという作家・山口瞳さんの「今日無事」という書が。ジンリッキーをスルスルと飲み干して、2杯目はハイボール。おなかが空いていたので、鶏肉のグリルも合わせてお願いしました。
そちらをいただきつつ、マスター・戸田宏明さんと話を。どこから来たの?何で知ったの?と聞かれてから、日本の文化論に至るまで、戸田さんの話が面白い、面白い。
戸田さんはインターネット・SNS全盛の今の時代、なんでも広がってしまうことには独自の意見。こうしてブログに書いたら怒られてしまうかもしれません(もしNGでしたらお知らせください)。
3杯目。さっきから気になっていた、奥にある樽。その数、10種類。シングルモルトをエイジングしているというではありませんか。1杯2,000円と少し。こんな貴重な機会はないから、もちろんいただきました。
バランタイン好きなので、10種の中から「グレンバーギ」を。おおぉ、コーフン。
「ゆっくり、ゆっくりね」と戸田さん。今までで一番スピードを意識したのでは?ってくらい、チビチビやりました。
あっという間に新幹線の時間に近づいてしまい、名残惜しくも辞去。キャッシャーが入り口付近にあるのが、昔ながらの感じでまた良い。
目当てのもう1軒には時間切れで行けず、次回に持ち越し。でも大満足。お酒を飲み、雰囲気に呑まれたひとときでした。ぜひまた。