サントリー季(TOKI)。これが海外向けなんてズルイ。

角瓶、オールド、ローヤルなど、おなじみサントリーのブレンデッドウイスキー。この日は黒門町のK野辺さんの勧めで、サントリーの季(TOKI)というブレンデッドウイスキーをためしてみました。

季節の「季」の字で、「トキ」と読ませます。おや、見かけないねというあなたはスルドイ。この「季」は、北米と英国市場でのみ展開され、日本では未発売(海外向け)。逆輸入ウイスキーなんです。

というわけでテイスティング。

サントリーウイスキー 季(TOKI)

  • 香り…尖らず控えめでもなく。ほのかにスペアミント。サクマ式ドロップス。若干パフューミーで溶剤っぽさも。ほどけてコーンポタージュ。時間経つとバタークリーム。
  • 味…ライトボディ。アタックで一瞬唐辛子。海苔茶漬け、こんぺいとう。余韻はドライで短い。
  • 総評…軽くて穏やか、だが面白い。いい意味で「これがサントリーウイスキーか!」と裏切られる。

@カドヤ黒門町スタンド

サントリー季 TOKI

口に含んだ瞬間、サントリーっぽくない!というインパクト。この後引かない感じがかえって良い。山崎のエステリー感、白州の新緑感を予想していると、いい意味で裏切られます。山崎、白州といったシングルモルトとも角瓶とも全く異なる個性のブレンデッドウイスキーです。

比率ではグレーン、モルトの順ではないかというくらい、フスマというか穀物っぽさが表れています。ビームサントリー社のプレスリリース(英語)によると、サントリーの4代目チーフブレンダーの福與伸二さんが手掛け、 同社のシングルモルト「白州」をキーモルトに、シングルグレーン「知多」とシングルモルト「山崎」をブレンドしているそう。

公式サイト(英語)を覗いてみると、ハイボールで売りたいのは明確。「角ハイ」で一躍ハイボールブームが巻き起こったように、この「季」を起爆剤に、英米で同じようなムーブメントを起こしたいのかも。

でもなぁ、ちょっと日本にいる日本人としては複雑な気分。サントリーに限らずジャパニーズウイスキーは原酒不足といわれているけど、海外市場向けに出されてしまっては、そりゃ足らなくなるわけだ。

上記プレスリリースによれば、カナダでの販売価格は約40ドル(2016年7月)。今のレートで換算して日本円で約4,500円か。今現在いくらになっているか知りたいところ。シングルモルトがお高くなっている今、サントリーの3本柱ブレンドをこのお値段で買えるなら、お得ってことなのでしょうか。

ウイスキー飲みの懐は、どこの国に行っても寒そうです。

この記事を書いた人

hiroki

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編集者 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / 訪問したBAR国内外合わせて100店超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(現在は休止中) / ひとり歩き / 酔っぱらわない酒活実践者 / ブログは原則毎日更新600記事超(2018年10月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性