日曜泊の1泊2日。貴重な平日休みを入れて、名古屋周辺を歩きました。月曜日は少し足を伸ばし、染織物の町「有松」に行ってみました。名古屋から名鉄・東岡崎駅行の各駅停車で約30分。有松駅で下車すると、線路を挟んで右手にはイオンタウンがそびえ立ちますが、左手には江戸情緒漂う街並みが残っています。
ここは国が指定する「重要伝統的建造物群保存地区」なんですね。1608年(慶長13年)に鳴海宿と池鯉鮒宿(ちりゅうじゅく)の間で生まれ、名産の有松絞とともに発展した町です。有松絞は尾張藩が有松絞を特産品として保護したことから、東海道を往来する旅人のみやげとして一躍ポピュラーなものになったんだとか。北斎や広重の浮世絵にも描かれていますから、その活気は相当なものだったのでしょう。
東海道沿いに、重厚な建物となまこ壁が立ち並びます。絞商の主屋や土蔵などは江戸時代からの建物だそうで、格子窓に塗篭造という美観の旧宅を見ながら歩くのは楽しい。ですけど、建物を維持するだけでも相当なコストだろうと、余計なことを考えてしまいます。
有松・鳴海絞会館では、絞の浴衣、バッグ、ハンカチなどの伝統工芸品が購入できます。僕は寄りませんでしたが、2階では絞の工程や実演を見学できます(有料)。
絞りの数々、伝統工芸品ゆえ滋味ていますね。が、中にはポップな絞りを手掛けるショップもあるんです。こちらで手ぬぐいをゲットしました。
平日ゆえ町は静かでしたが、「絞りまつり」というお祭りもあるそう。賑やかなときにも来てみたいですね。