現代美術家・会田誠さんによる大学での講義に苦痛を受け、受講生がセクハラで大学を訴えたという記事を見ました。
以前このブログで「受け手側がハラスメントと感じたら、それはハラスメント」と記しましたが、これもその一例になるのでしょうね。
報道によれば(あえてニュースのリンクは貼らない)、原告の女性は社会人向け公開講座を受け、ゲスト講師として招かれた会田さんの講義にショックを受けたそう。
会田誠という美術家がどんな作風なのか、どんな作品を世に送り出してきたのかは、ググればわかるはずですが。下調べせずに、検索せずに出席されたのでしょう。
ぼく自身は会田さんの作品は全然嫌いではなく、むしろ「すごいなぁ」と思います。
とはいえ、作品の一部はたしかに露悪的というか、どぎついというか。人によっては白眼視するような絵も確かにあります(現に数年前に開かれた森美術館での展覧会では、一部の猛抗議によって暗幕で囲われた18禁の展示スペースが設けられたほど)。
裁判の結果いかんにかかわらず、こういった生徒さんがいることを想定して、主催者は十分な告知をしないといけなくなる。今後はその流れになるということでしょうね。
思うに。学生の受ける、単位がかかる通常の講義でこういうことが起きたらどうなるんでしょう。そこが気になります。下手すると保健体育(今もこういう呼び方でいい?)の授業も、すれすれなんてことを言われかねないんじゃないか。性教育以前にハラスメントだ、なんてね。
これだけ情報が氾濫しているのに、そのサービスの内容によっては、これでもかというほどの注意書きが必要ということなんでしょうね。ぼくも理不尽に対しては訴え、抗うくらいのエネルギーがあればなぁ。もっと強くならなきゃね。