たとえば10数人単位が出席する会議で共有されるペーパー。枚数が多くなればなるほど、それを刷るためにコピー機を一定時間占拠することになります。ソートは機械がやってくれるとはいえ、配布したり、紙のサイズに気を遣ったりも手間。
かさばるし、用済みになれば紙ごみだし、よほどペーパーで共有したほういい場合(プレゼン用の資料の検証や校正とか、事実関係や誤字脱字のチェックとか)を除いて、ペーパーレスにしちゃえばいい。そういう考えなんですが、これが意外と難しいんですよね。
会社・組織でペーパーレス化を阻む要因として、
・インフラ面…会議資料を共有するには、全員が仕事上の共有システム(サーバー)に入れるうえに、参加者がノートPCやモバイル端末を持ち込んで資料を見ることができる必要。
・バイアス面…メモを取るなら手元の資料に手書きするほうがラク、資料は参加者分をあらかじめ刷るものという擦り込みがある、など。
・マインド面…資料を紙ベースで見るのが好きなマネジャーがいる、そもそも皆がペーパーレスに意識が向いていない、など。
などが一部として挙げられそうです。
かく言うぼくも紙が大好き派。ただし、あまりに分厚い資料は見る気が失せますし、ただでさえかさばるので、紙は必要最小限に抑えたいと常々思ってます。書物ではなく、資料なんだし。
これについての劇的なソリューションがなかなか思いつきませんが、5Gや、セキュリティの向上、一覧性のある端末(たとえばタブレット)の普及がカギを握りそうな気がします。
通信速度が速くなり、容易に侵せない強固なセキュリティ、より読みやすいモバイルなど。もう巷で当然のように使われているサービスがさらに進化すると、紙の省エネが見えてきそうです。