今日は呑助の戯言です。強い酒に走るには、「早く美味しいお酒に溺れたい」「早く酔いたい」「早く非日常に行きたい」という3つの要素があります。
上記3つをきれいに揃えるなら、外飲みに限ります。デイリーで自宅飲みするのとはわけが違う。
自宅飲みがダメだと言っているのではありません。自宅飲みは、それならではの楽しみというのがあります(それはまた別の機会に)。
お酒を心の底から楽しみたいときは、その場を彩る「雰囲気」を重視します。というか、この雰囲気は絶対に欠かせません。
雰囲気とは、飲む相手(作ってくれるバーテンダー、こちら側なら一緒に飲む人、一人飲みなら自分も場づくりの一員になる)、飲む場所(インテリア、照明、器などすべて)、飲むお酒の種類(一人飲みがほとんどのぼくの場合、ウイスキーかカクテルがメーンですが)……これら3つが一体となって、それがきれいに決まるというものです。
それって要するに静かで隠れ家的なところ? 知識があって腕の立つバーテンダーがいるところ? ロケーションのいいところ?
んー、どれも正解だけど不正解でもあります。
賑やかさが雰囲気となっているところはあります。技術があっても、自分が“合わない”と感じるバーテンダーはいます。景色が良い、アクセスが良いだけが引きでは足は向きづらい。
結局、自分が「良い雰囲気」と感じるところが正解なんです。そしてその雰囲気に、自分が身を置けているという自覚があれば、なお可。
お酒に酔っているのではなく、自分に酔っている場合。客観視すれば往々にしてコミカルになりがちですが。そんなことを気にする必要はない。周囲に迷惑をかけないよう配慮して、自分(と連れの人、バーテンダーなど店の人)が一緒に楽しめればそれがいい。
「酔う」のではなく、「酔っぱらい」と化して周りを困惑させる酒がいちばん良くない――。と、こう言い聞かせて今日も酔っぱらいながら夜の街を徘徊します。