出張で沖縄に行ってきました。滞在約5時間半の日帰りです。その帰路、那覇→成田の便(所要時間1時間55分)でLCC(バニラエア)を利用したのですが、意外に良い発見がありました。
LCCのデメリットとして、
・定刻から遅れることがある。
・離発着場がターミナルから遠く、空港内の移動に時間を取られる。
・座席が狭く、機内サービスも大手キャリアと比べてシンプル。
などが挙げられます。
クライアントとのアポの時刻に遅れるわけにいかないので、行きは羽田→那覇にJALを利用。LCCは機材調整でやり繰りしていることも、出発が定刻より遅れる一因と聞きました。
上記でいきなり難点を挙げましたが、裏を返せば、これらを許容できればノープロブレムです。
メリットはひとつ。
・運賃が安い。
え、利点ってこれだけ? いやいや十分と思いません? 価格がすべてを補っているといっても過言ではないんです。
空港内の移動については、歩くのが困難な方以外は大丈夫でしょう。座席の狭さも国内線の移動時間くらい我慢できますよね(そういや英国航空のエコノミーのシートピッチがこんな感じでした、いやはや)。機内サービスも同様です。
正直LCCにはあまり良い印象を持っていなかったのですが、わずか2時間のフライトで見方が変わりました。体験せずに語ることなかれ、ですね。
ひと昔前は「国内より海外に行くほうが安い」と、日本国内を旅行することが「お高い」かのような言われ方をされたものです。それがLCCの登場と定着により、国内の移動時間は短縮、運賃も安い(従来の約3分の1の路線もある)とあれば、そりゃ人気が出ますよね。
心配なのは、大事故が起きてしまったとき。これまで日本のLCCが絡む大事故はないですが、不幸にして起きてしまったそのときこそ、LCCの真価が問われるでしょう。
「安全軽視」「コスト追求が整備現場を圧迫」などと書かれてしまう恐れはありますが、影響を最小限に食い止めるのも事故対応次第と思います。補償問題については、まぁ難しいでしょうね。それもひっくるめてキャリア利用者=乗客の許容度が問われます。当たり前ですが、選ぶ側が成熟しないとね。
それにしても沖縄、3月22日の訪問でしたが、けっこう暑かったです。空気が微熱を帯びているというか、肌に当たる風の質感がまったく違う。
帰り道、国際通りから市場本通りに入ったところにある料理屋さんでは、普通に冷房が効いてましたし。人生初の沖縄、仕事でなければもう少しゆっくりしたかったところですが。とはいえ、魅力の一端を垣間見ることができました。
あ、いただいた泡盛は「咲元美酒」(30度)。美酒と書いて「うましさけ」と読ませます。こちらのお店「うなぎ蒲焼専門店 味の店ぼんぼん」さんでなければ飲めない銘柄とか。古酒の趣きを思い起こさせる、こっくりとした泡盛でした。
人生初の沖縄、人生初のLCC、楽しかったです。