自宅飲みシングルモルト更新。個人的にBARなどの外飲みであまりいただくことがないアベラワー、その10年です。
アベラワー10y
- 香り…ソフト。ライム、シークワーサーなどの柑橘類。テニスボール。後半にオーク、ハチミツ。
- 味…ライトボディでスッと入る。卵サンドイッチ、コンソメ。出口は黒胡椒の辛みを帯びながらたなびく。時間をおくと甘さが優先し、チョコチップクッキーなどが。
- 総評…余韻が意外に長い。10年とは思えない落ち着きよう。食前食後あらゆるシーンに応えるスタンダード。
自分の未熟な舌を棚上げして、失礼を告白しますと。ウイスキーにハマりたてのころ、最初スペイサイドのシングルモルトって、どれも似たり寄ったりに感じたものです。
そのなかでも、グレンファークラスやキニンヴィに突出した何かを感じ、だんだんと世界が広がっていったものです。
アベラワーもぼくにとっては真っ当であり、特徴を捉えがたい1種。
現在アベラワーは仏ペルノ・リカールの所有(ザ・グレンリヴェットでおなじみ)で、オフィシャルの12年、16年、18年はいずれもダブルカスク・マチュアード。
さらにアブーナのような、気軽に自宅飲みするにはためらわれる1本もあります。横一線に飲み比べたいところですが、それは別の機会に。
この10年は近所のリカーマウンテンで3,540円(税抜3,280円)で購入。濃い色合いといい、意外な余韻といい、価格からすれば飲みでのある1アイテムです。
これがスタンダードであるがゆえ、価格を鑑みればスコッチの持つレベルの高さが誰でも分かる1本かと思います。