このブログではウイスキーのことばかりですが、カクテルにも目がない性質でして。先日読んだデイヴ・ブルームさんの『ウイスキーバイブル』に、ロブロイのベースとしてオールド・パーと、ラガヴーリン16年が合うということが書いてあり、ためしてみました。ほんとかねぇ……。
ためすといっても、わがままを言えるのは、おなじみのお店なんですよね(その店、そのバーテンダーのレシピってものがありますから)。それでいて思い浮かんだ腕におぼえありの人ということで銀座のBARのKさんにお願い。この人に作ってもらってダメなら、それはもうダメってこと。
この2杯は、別々の日に1杯ずついただいたものです。まずはオールド・パーから。
……って、写真を載せても分かりませんよね。赤い液体に違いが表れるまでもなし。
オールド・パーはよく見られるロブロイ、たとえば基酒がデュワーズのようなブレンデッドウイスキーよりも、より骨太に感じられるといったところ。まっとうで、しかもパンチのあるロブロイになります。
次にラガヴーリン16年。果たしてベルモットとヨードたっぷりのアイラ、合うのかいな。
ま、やはり写真では区別がつきませんよね。香りを嗅ぐと、そこはまさにラガヴーリンの世界。おそるおそる口にすると、あれ? あれ? なんかうまいぞ。
このラガヴーリンだけがエキセントリックに騒ぐわけでもなく、かといってスイート・ヴェルモットが出しゃばるわけでもない。結局は作り手による絶妙な比率なんでしょうね。
それにしてもラガヴーリン、なぜ違和感なくイケるのか。通常の10年もの、12年もののシングルモルトよりも熟成年数が勝っている分があるのかもね、と。そんな話をKさんと。
そんなわけでデイヴ・ブルームさんの評価を裏付け。ロブロイのミキシング、大成功でした。ちなみに、この『ウイスキーバイブル』によれば、ラフロイグのロブロイは「飲みづらい」という評です。興味ある方はおためしあれ。