例によって切羽詰まった日が続いていて、なんだか孤独を噛みしめる日々。朝を迎えるのがいっそうつらく、夜が来るとなおいっそううれしくなる。勢いをつけたくなって、アイラのシングルモルト、カリラ25年にすがることにしました。
カリラ25y
- 香り…強め。ドライフルーツ全般、シナモン、シュークリーム。紫の花。ラズベリーのマカロン、紅茶。後ろのほうに若干の発酵臭。
- 味…ミディアムライトだが、味わいはホットで濃ゆい。ベリー系渦巻く。チェリーパイ、シナモンロール、ビターチョコレート、濃いサングリア。
- 総評…アフタヌーンティーとスタンドに乗ったデザート。なぜかイメージ的にそんなをバランスの良さと品を感じさせる。
@カドヤ黒門町スタンド
ラガヴーリンとこのカリラを所有するのはディアジオ社。ラガヴーリンはあまり企画ものを出しませんが、カリラは限定の意外なボトルを見かけます。名称のCAOLはゲール語で海峡を意味するそう。ILAはもちろんアイラ島のことですね。久しぶりにカリラを飲んで、カリラ12年のボトルを初めて見たときのことを思い出しました。ワインのようなおしゃれなデザインのラベルに心躍ったものです。
このカリラ25年は、その12年と全く異なり、ひたすら深く沈み込むませるかのような耽美な佇まい。ピート香はほとんど感じられず、むしろ包み込まれるような強い香りに魅了されます。勢いをつけるどころか、寝床に誘われるかのような甘さ。すっかり満足して眠りについたのでした。