自宅飲みスコッチシングルモルト更新。
今回はアイラの謎モルト「アイラストーム」です。
吉池本店で購入し、700mlボトルお値段2,805円(税抜2,550円)。
こんにちは、hirokiです。
今日は「アイラストーム」のテイスティングメモを少し。
アイラストーム 40%
- 香り…コールタール、レモンミント、キッパー、燻製卵、土壁。
- 味…ライトボディ。みりん干し、黒胡椒の後に塩バニラ。後半は塩アボカド。
- 総評…飲みやすいうえに、値ごろ感がすべてを補っている。手軽に飲めるアイラとして重宝したい。
87点
この点数はいやらしい言い方ですが、費用対効果やコスパも考慮したうえでの評価です。
で、アイラストームは蒸留所名非公開、ノンエイジのアイラモルトです。
リリースしているのはグラスゴーのインデペンデントボトラー、ジェームズ・アンド・サンズ社(C.S.James & Sons Ltd.)。
親会社は「フィンラガン」などを送り出すヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニーリミテッド。
同系列グループのハイランズ&アイランズ・スコッチウイスキー社では「アイリーク」や「ピブロック」といった、やはり正体不明のアイラモルトを出しています。
このアイラストーム、自分の中で既視感があったんですよね。
香りだけ嗅いで、記憶を手繰り寄せました。
一瞬ですが、今の「ロングロウ」に似ていると思い出したんです。
と言ってもロングロウはそもそもアイラモルトではないし、そう錯覚したという話で。
で、アイラストームの正体を想像するに「カリラ」ではないかな?と。
アイラ最大の生産量であること、ボトラーへの供出が目立つこと、香味が比較的穏やかであることが理由です。
そうなると別の疑問が浮かび上がります。
なぜ蒸留所名が出せないんだ?……と。
多くのボトラーズボトルは、それがカリラであればラベルに明記しています。
明記できない理由を考えると、中身がカリラではかえって不自然なのです。
というわけで考え直して想像するに、
- ラガヴーリンの比較的若い(5〜7年前後の)もの、または
- ブナハーブン5年前後のもの
ではないかと。
各蒸留所の生産量、ボトラーへの原酒の供給や流動性、感じた香味などが、上記2種類を上げた根拠です。
ただ、アイラストームはとにかくお求めやすい価格で、やや不釣り合いな気もしますが(かといって他のアイラ島の蒸留所で、懐に優しい銘柄なんてない)。
カリラもラガヴーリンも巨人ディアジオの所有ですが、名前を絶対に出さないのならOKというわけで、発展途上の原酒を出したんじゃないか……なんてね。
完全に妄想の世界ですね。
何度も言いますが、推理したり、正解のない答えを探すのは楽しいですね。
この記事も書いたことだし、あとは何も考えず飲むとします。