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穏やかに過ごしたい日に、タムナヴーリン ダブルカスク。

タムナヴーリン ダブルカスク

インドのUBグループ傘下にあるホワイトマッカイ社の有するシングルモルトのブランドは4つ。ダルモア、フェッターケアン、ジュラ、そしてタムナヴーリンです。酒屋さんでもバーでもあまり見かけない(気がする)、このタムナヴーリンのスタンダードである「ダブルカスク」をいただいてみました。

タムナヴーリン ダブルカスク 40%

  • 香り…控えめで甘さ前面。松山タルト。レモンピール、バニラ、カスタードプディング。ほんのり樽香も。
  • 味…甘めのライトボディ。水で薄めたミックスフルーツの缶詰。キャラメル、どらやき、砂糖がけのブリオッシュ。
  • 総評…スイートでフルーティ。スペイサイドの持つ良い特徴が表れている。焼き菓子と合わせてそのままで。

@長谷川

タムナヴーリン ダブルカスクをテイスティング

アメリカンオークのバーボン樽で熟成、シェリー樽でフィニッシュしているから「ダブルカスク」。タムナヴーリンは他に「シェリーカスクエディション」、赤ワイン樽の「テンプラニーリョカスクエディション」、さらに台湾向けに「ヴィンテージコレクション」も出しています。

このダブルカスクは、バナナやパイナップル入りのショートケーキのような、いつまでも嗅いでいたい香り。愛媛松山の切タルトを想起させる柔らかさ。タムナヴーリンは少し前のボトルに「タムナヴーリン・グレンリベット」と表記していたそうですが(蒸溜所の正式名称も)、これだけのものが造れるのであれば、ザ・グレンリベットに寄せなくてもいいじゃんねー。

もう少しパンチがあれば最高ですが、そんなこと言う自体が野暮ですね。スペイサイドモルトの特徴を包含した1杯、穏やかなウイスキーを好む人はぜひおためしください。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性