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麦芽と柑橘感を押し出す、アバディーン ダルユーイン 5年。

アバディーン ダルユーイン2009 5年

ダルユーインは1852年創業のスペイサイド地区にある蒸留所です。現在の所有はディアジオで、年間生産能力は520万リットル。オフィシャルボトルは1991年発売の16年物で、「花と動物シリーズ」のラインアップの1本が出されています。まぁ、頻繁にお目にかかれるボトルではないです。

もとはブレンデッド専用の生産で、ジョニーウォーカーなどに使われているそう。今回はそのシングルモルトのオフィシャルではなく、著名ボトラーのブラックアダー社からリリースされた5年生をためしてみました。

アバディーン ディスティラーズ ダルユーイン2009 5y 46%

  • 香り…優しく沁みる。柑橘系の爽やかさ。霧と苔。洋梨のコンポート。若干の硫黄っぽさも。
  • 味…ミディアムボディ。かじりたての麦芽、温泉卵。余韻は甘く中程度。
  • 総評…れはこれで完成品だが、脱皮前のサナギ感。同じ出所で熟成2ケタ年数のものは、より柔らかになるのでは。

@カドヤ黒門町スタンド

アバディーン ダルユーイン2009 5年をテイスティング

ブラックアダーを取り扱うガイアフローのサイトではすでに品切れ。輸入本数60本という希少性に加え、スコッチの若い側面(年数5年はあまりない)と、ダルユーインというある意味珍奇性のある蒸留所で、ブラックアダーのお墨付き。そりゃまぁ、売り切れますよねという感じです。

ブラックアダーのボトルは、「ロウカスク」などカスクストレングスの尖った面が大好きなのですが、こちらのダルユーインの「アバディーン」シリーズは加水してバランスを取ったもの。液体の色合いは薄いものの、意外なほど中身のバランスはとれています。若さゆえ香りの表情は多彩でないのですが、原酒の特徴をとらえた良い1本と思います。

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hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性