アイラ島といえばウイスキーファン、モルトマニアを狂喜(あるいは辟易)させるスコッチを生む場所。スモーキーで尖った個性ゆえ、飲むならストレートでという愛好家は多いことでしょう。そんなアイデンティティを逆手に取った(?)スコッチモルト販売が、「アイラモルトをハイボールで」と提案するボトル「燻酒」をいただきました。ハイボールではなく、あえてストレートで。天邪鬼でごめんね。
燻酒 アイラシングルモルト 50%
- 香り…軽やかながらピート香が下支え。クレオソート、硝煙、ミルクチョコ、麦芽。
- 味…甘口でミディアムボディ。生姜、氷砂糖、七味唐辛子、後半にはメロン。余韻はしっかりと長めで、フェンネルの後口。
- 総評…薬品的でもあり、アルコール感もしっかり。なのに甘くとっつきやすいゆえ、熟成年数5年前後のアードベッグかと想像。
@JUG
アメリカンウイスキーのKOVAL、スコットランド本土最北端の蒸溜所ウルフバーン、ボトラーのハート・ブラザーズやクーパーズ・チョイスなどなどの輸入を行うスコッチモルト販売さん。この「燻香」(漢字のネーミングがまた心憎し)の中身は不明ですが、白に近い金色の輝きといいフレッシュな香りといい、年数浅めのアードベッグかカリラかなと想像しました。ま、このブログで繰り返していますが、ああでもないこうでもないと想像するのが楽しいんですよね。中身がシークレットなら、ただ身を委ねればよろし。
ストレートでの飲み方はオッケーでした。ソーダで割ったら、よりいい塩梅かもしれませんね。モルトのストレート飲み至上主義に一石を投じる逆張り。ハイボールはスターターのお供にうってつけですが、あえてエッジのきいたアイラでどう?という着想、いいと思います。