京都の「BAR K6」と東京・六本木や西麻布に3軒のBARを構える「カスクグループ」、そして山岡秀雄さんの「WHISKY MEW」のコラボレーションによるグレンアラヒーです。
283本の限定リリース。
特徴がつかめるようでつかめない、複雑怪奇なモルトでした。
グレンアラヒー2008シングルカスク for K6,CASKGROUP & WHISKY MEW(GLENALLACHIE 2008 SINGLE CASK #6876) 55.8%
- 香り…若干の金属臭と燻香。若干の草っぽさ、クセのある蜂蜜、なめし皮、栗、オレンジやパイナップルを挟んだフルーツサンド。
- 味…クセのある味わい。塩辛さの後に麦芽の甘さ。塩を振った温泉卵、その後にブドウの甘さ。
- 総評…前後半で趣が全然違う様相。後半の荒々しさに隠れた甘さが顔を覗かせるのがツボ。
83点
@Bon Vivant
バーボン樽で熟成後、チンカピンバレル樽で1年の後熟を施したもの。
チンカピンとは米・ミズーリ州のオークで、どんぐりの実がなるのだとか。
同蒸留所のビリー・ウォーカーさんがミズナラ樽に代わる樽材に起用したそうで、いやはやチャレンジング。
いわゆるスペイサイド的なモルトではなく、不思議とオークニーの「ハイランドパーク」を連想しました。
なんというか、やんちゃなハイランドパークみたいな感じ。
チンカピン樽といい、あえてこの樽を選定した日本のプロといい、「フツーじゃ面白くない」といわんばかりのトライに、文字通り「酔狂」という言葉が思い浮かんだ夜でした。