自宅飲みブレンデッドウイスキー更新。ホワイト&マッカイ スペシャルです。近所のリカーマウンテンで購入。お値段は1,706円(税抜1,580円)です。
ホワイト&マッカイはこのスペシャルのほか、13年・19年・22年などがラインナップ。かつてリリースされていた30年・40年などの長熟ものは、ネット上で数万円の高値で流通しているのを見かけます。
ホワイト&マッカイ スペシャル
- 香り…フローラルでソフト。シュガートースト、青リンゴ、和梨、後ろのほうにやや発酵臭も。
- 味…甘いライトボディ。ゴールデンシロップ、ホワイトアスパラ、紅茶ジンジャーを伴って幕を下ろす。意外にも余韻が残る。
- 総評…スムースでありながら、それだけではないリッチな側面で舌触り滑らか。普段飲みのリストに入れて間違いない1本。
ホワイト&マッカイ社は、ハイランドのダルモア、フェッターケアンなどの蒸溜所を所有。現在はフィリピンのエンベラドール社の傘下にあります。
このホワイト&マッカイはそのウイスキー全種で、ダブルマリッジという製法を採用。モルト原酒をシェリー樽で後熟、これをグレーン原酒と混ぜて再びシェリー樽で後熟させるやり方だそう。
ゆえにシェリー樽の特徴が……と思いきや、さすがにそこまでは。その影響が窺えるのは、もう少し熟成年数が長いものなのかも。とはいえ、ひじょうにスムースながら、後引くリッチさもあります。ジョニーウォーカーやバランタインと比べるといささか目立ちませんが、隠れた実力派スタンダードにして、恐ろしくお買い得なボトルであることは確かです。
余談ながら、銀座のBAR「TENDER」のバーテンダー・上田和男さんが自らのオリジナルカクテル「キングス・バレイ」(1986年の第1回ウイスキー・カクテルコンクール優勝作品)のベースに使っているのが、このホワイト&マッカイです。ウイスキー単体でなくとも、こんなところで銘柄への信頼感がうかがえます。