リンクウッド9年をボトルキープしたタイミングで、オフィシャル12年と飲み比べてみることにしました。
結論香味の違いはわずかなれど、その差としては大きかった。
シグナトリー ヴィンテージ リンクウッド9年(Linkwood 9y 2013 Signatory Vintage) 43%
- 香り…控えめで薄甘い。氷砂糖、葛餅、スミレ、ヨーグルトレモンケーキ。
- 味…ライトボディ。ビスケット、カルメ焼き、レモンメレンゲ。
- 総評…軽く全く嫌みがない。熟成感の代わりにハツラツとした爽やかさ。
85点
インデペンデントボトラー、シグナトリーのビンテージコレクションシリーズのひとつです。
樽は1stフィル&2ndフィルのオロロソシェリーバットで9年熟成。
シェリー樽由来のドライフルーツやスパイスは、ごく微細に感じられる程度。
スペックを知らなければバーボン樽と間違えそう。それくらい飲みやすいです。
リンクウッド12年(Linkwood 12y Flora & Fauna) 43%
- 香り…たた草っぽいが、大人しめ。ラベンダー、ワックスペーパー、葛餅、オレンジピール、熟しきった桃。
- 味…ミディアム寄りのライトボディ。カルメ焼き、シュークリーム、シリアル、焦げたパンケーキ。
- 総評…生花店と果樹園が入り混じったような芳香。昼日中でも真夜中でも幸せなキブンにさせてくれる。
87点
蒸留所の原酒の9割以上がブレンデッド用(ジョニーウォーカーやホワイトホース)に駆り出され、残る希少な原酒がシングルモルトとして出荷されるリンクウッド。
現在オフィシャルは、この「花と動物シリーズ」のみです。
こちらは12年と比較的浅い熟成年月ながら、すでに出来上がっている感(完成という意味ではない)。
9年のほうが特徴的だけど、どちらが良いかは飲み手の好み。
違いが明らかで(実力とか出来の良し悪しではなく)、この微差が大差に感じます。
正直ぼくは甲乙つけがたかった。
実はこれ、同じ日に一度、違う日に一度テイスティングしたところ、全く偶然にも全然違う感想を持った次第(上記は最初のテイスティングです)。
味覚なんて実にいいかげんで、頼りにならぬもの。
ですがウイスキーは飲み比べこそ、生きる道ですな。
@カドヤ黒門町スタンド
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