東京・有楽町駅前にあるレトロビル、有楽町ビルヂングにある喫茶店「ストーン」に行ってみました。オープンは同ビル竣工年の1966年。創業から50年を超える老舗です。
同じビルには映画館「有楽町スバル座」のほか、多数の店舗やオフィスが入居しています。「ストーン」は有楽町駅側の入口から中に入り、1階通路右側にあります。
店内は御影石を用い、有機的なカーブに包まれたレイアウトに、丸みを帯びたテーブルとイスがぴったりと調和。胎内とそれを形成する細胞を彷彿させるものがあります。要するに安らぐんですよね。
メニューはホットコーヒー、ホットココア、ホットティー(いずれも590円)ほかソフトドリンクなどオーソドックス。個人的にはミルクセーキ(810円)がうれしいなと思うのと、日本茶と昆布茶の存在(いずれもようかん付き、750円)に意外性を感じました。
当初コーヒーを飲むつもりでしたが、メニューをつらつら眺めて、これは!という飲み物を発見し、予定を変更しました。下の写真です。
ホットコーヒーか紅茶に見えます? こちら「ウイスキーティー」(750円)というもの。紅茶にラムやブランデーを垂らすのは聞いたことがありますが、紅茶にウイスキーの組み合わせは日本では珍しくないですか? 聞けばジョニーウォーカーブラックが入っているとか。
ひとくちふたくち。あくまで茶葉が主役であり、ジョニ黒の煙さは鳴りを潜めています。が、ひじょうに味わい深い。「濃く入った、深みのある紅茶」という感想です。予備知識なく飲んだら、ストレートティーと区別がつかないかもしれませんが、アクセントとしては良いですね。
ランチ後おなかいっぱいだったので、今回フード系は頼みませんでしたが、次に伺う際は人気メニューのフルーツサンド(650円)とともに、ドリンクを楽しもうと思います。
※「喫茶ストーン」はビルの建て替えに伴い、2023年10月に閉業しました。