宝塚歌劇星組「紅ゆずるラストデイ」(退団公演の千秋楽)で「ライブビューイング」を初めて楽しんできました。観る前は正直、映画館で舞台中継を観ることに特別なインセンティブがあるとは思えなかったんですが、スクリーンで生中継を体験するインパクトは想像以上。結論、行ってよかったです。
前売チケットは税込4,700円。映画の尺よりも長いですし、会場準備や回線をつなぐなどの準備があるにせよ、ちょっとお高い印象。ですが、宝塚歌劇の千秋楽上映はフタを開けてみたら大人気。規模が徐々に拡大し、今や北海道から沖縄まで、全国の映画館で行われるようになりました。
観に行ったのは「TOHOシネマズ 流山おおたかの森」。秋葉原駅から快速電車で約25分。あっという間に着きます。都内から流山って近いんだなぁ。この劇場では3つのスクリーンを占有しての上映です。各スクリーンのキャパは403、304、234で計941席。これが全席売り切れ。千秋楽の感動を同時間帯で共有したいファンがいかに多いことか。
おそらくCSのタカラヅカ・スカイ・ステージを視聴している人、DVDを購入しているファンの方は想像しやすいと思いますが、その映像がまんま「大スクリーンで」映し出されるイメージです。自宅を出てから「あ!オペラグラス忘れた」と焦りましたが、もちろん持参の必要はありません。
それにしても、会場以外でイベントや舞台、コンサートを楽しむODS(Online Digital Source)がこんなにヒットしようとは。配給のライブ・ビューイング・ジャパンに大手企業が多数資本参加しているのもうなずけます。この宝塚の大当たりを見るかぎりですが、勝算以上の収益があるのではないでしょうか。単に見るだけではなく、そのとき、その場かぎりに参加する。そういう体験型イベントの需要は増す一方ですね。
下写真は、千秋楽上演時のみ販売されるというプログラム(税込1,000円)。写真中心の構成で、アーティストのコンサートパンフのようです。