桃月庵白酒さんの独演会後、その足で林家あんこさんの落語会に行ってきました(2020年2月15日/Bar Kokage)。
あんこさんは落語協会所属の二ツ目。2013年に林家しん平さんに入門し、2017年に二ツ目昇進。実父は二代目林家時蔵さんです。そういう筋のよさもさることながら、最近は落語家3人による異色ユニット、おきゃんでぃーずの一員としても活動中です。そちらの「おふざけ」で知っているというファンも多いことでしょう。
個人的に、あんこさんの落語を聴くのは今回が初めて。この日は「初天神」「鮑のし」の古典落語2席でした。あんこさんの落語は歯切れがよく、聴いていてひじょうに気持ちがいい。BARでの落語会とあってか、落語の成り立ちや豆知識的なマクラなどが新鮮。寄席や独演会でも聴くことが案外ないですから。あんこさんは勉強会も頻繁に開いているようですので、ちょっと足を運んでみようかなと思うほど。今後も楽しみな噺家です。
それにしても面白いもので、BARという閉鎖空間と落語は相性がいいのでしょうね。オーナーや店長が落語好きという人はけっこういらっしゃって、なかでも熱心な方は、自らの店で落語会を主催しちゃうほどです。まさに今回のKokageもそう。
地下にある空間でこっそり(ではないけれど)開かれる会は、検閲をかいくぐって禁演落語を聴きに行く感じもして、それもまた一興。BARで落語、もっと広まるといいと思います。