ネット広告の版図拡大は、世代交代に置き換えられる?

日本の広告費(掲載費や制作費)で、ネット広告がテレビ広告を初めて抜いたという電通発表がありました。15秒から30秒で周知する必要があるテレビCMは、マスに広めることはできても、それが購買に即つながるかは未知数。限られた秒数で伝えられることといえば、商品名や(モノ&サービス、それを世に送り出す企業への)イメージくらいのものです。

おまけにテレビはじめマス広告は、効果のほどが測りにくい。対してネットは、コンバージョン(CV)で成果が可視化されます。ゆえに反応が、費用対効果が、改善点が、その他いろいろなことが分かります。依頼者(広告主)が、効果的にプロモーション費用を投じたいのは当たり前。SNSとの併用でバズれば、費用以上の宣伝効果がもたらされます。ネット広告が凌駕するのは自明です。

が、しかし。面白いことに、Twitterのトレンドワードを見ていると、テレビ番組の話題が上位にランクインすることが多くあります。連続ドラマの最終回だったり、朝の情報バラエティだったり。連ドラは25年くらい前までは、視聴率20%以上を記録しなければ「高視聴率」とはいえませんでした。それが今や、初回2ケタ10%オーバーで「好発進」などと書かれています。ひと昔前なら「大コケ」の部類ですよ。

NHKであれ民放であれ、テレビ視聴率が総じて下落傾向にあるなか、SNSでしばしばテレビ番組や出演者が話題になるのは面白い現象だなと思います。なんだかんだで腐っても巨大メディアというか。新聞やテレビの認知度の高さは、ネットのそれとは開きがまだあるように見えます。アナログとデジタル、スマホ世代とガラケー世代。その拮抗が崩れたとき、日本の広告費の比率、否、広告界、メディアの版図も激変することでしょう。

願わくば、荒涼たるものでなく、未来に可能性や希望を持てるような風景を見られたらいいなぁ。

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hiroki

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編集者 / ライター / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性