映画『ライブリポート』、着想は悪くないのに脚本が残念。

映画「ライブリポート」

2019年の米英合作映画『ライブリポート』(Line of Duty)を観てきました。
過去に問題行動を起こしている警官が、一旗揚げたいネット配信レポーターと協力し、誘拐事件解決に挑むサスペンスアクションです。
この記事ではネタバレなしで、映画を紹介します。

キャストは主に2人。
主人公の警官をアーロン・エッカートが、彼と手を組む素人レポーターを新進女優コートニー・イートンがそれぞれ演じています。

誘拐の発端となる最初の追跡劇から、アーロン・エッカートが『太陽にほえろ!』の刑事ばりに走りまくり。
ひたすら走り、殴り、撃つ。
その粗暴な言動に反発しつつも、彼に食らいつき、徐々に息の合ったタッグを見せていコートニー(スマホを付けた自撮り棒をなにがなんでも離さないガッツ)。

『バッドボーイズ』『リーサル・ウェポン』シリーズのようなバディものを彷彿させますが、このバディは年齢の離れた男女のコンビ。
加えて、like(イイネを表すハート)とチャットで動画に夢中になるスマホユーザー目線での映像が織り込まれるあたりも、今的です。
PC画面で物語が進行する『search サーチ』(2018年)というサスペンス映画もあったっけ。

が、しかし。
この映画では、そういった新しい要素が残念ながら生かされてません。
鑑賞者に考える隙を与えないかのごとく、場面展開は息もつかせぬ速さ。
ですが、おあつらえ向きとばかりに用意された銃撃戦、新興ライブ配信のバズりと、それに乗っかるテレビ局の倫理観の欠如。

そういった要素が、全部中途半端で掘り下げきれてない。
いいアイデアなのに、いかんせん脚本が大味なのです。
せっかくアーロン・エッカートを起用しているのに、もったいない。

ドラマ『ブレイキング・バッド』で裏社会を牛耳るガスを演じたジャンカルロ・エスポジートが、主人公の上司を演じていたのにビックリ。
海外ドラマに通じている人には、他にも「!」となるキャスティングがあります。

『ライブリポート』を手がけたスティーブン・C・ミラー監督は、1981年生まれ。
ブルース・ウィリス出演の『ファースト・キル』(2018年)、シルベスター・スタローン主演『大脱出2』の監督を務めた注目の監督だそうですが。
フツーのアクション映画の枠から飛び出すには、脚本もしっかり見ないと(本作の脚本はジェレミー・ドライスデールという無名の人)。

というわけで、トータルで残念なアクション映画でした。

映画を劇場で観るのは今年初で、昨年10月の『ジョーカー』以来。
今年は劇場や映画館もコロナのせいで臨時休業があったとはいえ、ずいぶんと長い間サボってしまいました。
観に行った日は、日曜日ながら客の姿はまばらで、ちょっと寂しい。

ネトフリやYouTubeなどの配信が盛り上がっていますが、ぼくはやはり会場で体験したい派(何度でも言う)。
我慢させられた分、これからはライブを楽しみますよ。

この記事を書いた人

hiroki

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Webの中の人 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性