価値あるものなのに、目立たないゆえ存在に気づかないまま素通りしてしまう。
でも、その「目立たない」って、単純に自分の興味の矛先が向いていないから目に入らないだけ、とも言えるのですが。
価値って人それぞれで、ある人にとっては掛け値なしでも、別のある人にとっては無関心・ゼロに等しい。
そんなことはザラにあります。
こんにちは、hirokiです。
いきなり観念的な書き出しですみません。
JR上野駅にちょっとしたアートスペースがありまして、今回はそのことについて触れます。
上野駅を利用する人は、気に留めておいていただくと、思わぬ発見があるかもです。
アートスペースとは「上野駅Breakステーションギャラリー」のこと。
上野駅正面玄関口2Fガレリアの通路に、絵画やオブジェ、アブストラクトアートが期間ごとに展示されています。
画廊的な部屋ではなく、通路の一角というのがミソ。
なにしろ宣伝してないので目に留まらない人のほうが多いだろうし、展示点数も10点にも満たない。
ですが、その少数展示のひとつひとつは、お!となる作品があるのです。
今回、見たのは「ANOTHER LENS 新たな視点」(〜2020年9月10日)というテーマで、高野倉里枝、高橋莉子という二人のアーティストの作品です。
個人的に気に入ったのは高橋莉子さんの作品。
彼女は創作する自分自身も作品の要素とする、パフォーマンスアーティストでもあります。
なかでもスマホの地図アプリで出てこない道(でも存在する道)を、自らが「でんぐり返し」しながら、青色のガムテープを身体に巻き付けて進んでいく姿を映像(録画)で見せるパフォーマンスに目が点……もとい目が離せませんでした。
青色のガムテは、例のスマホの地図アプリの目的地案内で出てくる「経路」を表現したもの、だそうです。
乏しい語彙では、こうして文章で説明しようにも難しい。
まず百聞は一見に如かずで、足を運んでみていただければ、と思います。