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「若、立派になられて!」と言いたくなった、礼真琴さんの東京お披露目公演。

礼真琴『眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星〜』『Ray-星の光線-』

宝塚歌劇団星組の新トップスター、礼真琴さん主演の『眩耀(げんよう)の谷〜舞い降りた新星~』『Ray-星の光線-』を観に行ってきました(東京宝塚劇場、2020年8月2日)。

こんにちは、hirokiです。
今回は、礼さんの東京トップお披露目公演を劇場で観た振り返りを(今年初の「生宝塚観劇」ですよ!)。

それにしたって、まずタイトルからして、鳴り物入りの昇進感がビシビシ。
前半の芝居は「舞い降りた新星」で、後半のショーは本人のラストネーム、おまけに副題が「星(組)の光線」ですからね。
タイトルで「退団ほのめかし」を表すのは宝塚ではおなじみですが、お披露目でここまでドヤッと銘打たれると黙るしかありません。

前半の芝居『眩耀(げんよう)の谷』(作・演出・振付:謝珠栄)は、いにしえの中国を舞台に、大国の王に忠誠を誓った青年が自己のルーツと向き合う物語。
意外にも悲しい筋立てですが、陽性属性の礼真琴さんが葛藤する役を演じるくらいが、ちょうどいいのかもね。

また、3番手の瀬央ゆりあさんの助演が光っていて、成長に驚かされました。
全然無関係ですが、彼女の役柄は1993年の米映画『トゥルー・ロマンス』の助言者エルヴィス(ヴァル・キルマー)を思い出させるものがありました。

後半の『Ray-星の光線-』(作・演出:中村一徳)は、同じく新トップ娘役の舞空瞳さんとの息ぴったり。
スピード感ある演出で、あっという間にフィナーレです。
欲を言えばデュエットダンスが無難だったかなぁ。
なんせ首席コンビなのですから、他の人には難しくても「あなたたちならサラッとできるでしょ?」という歌とダンスが観たかった。

本当なら客席降りがあったはずですが、演出を一部変更。
密を避けるためAとB、主に下級生が二つのグループに分かれての出演となったため、ステージが異様に広く見えます。
いかに大勢が出演するのが当たり前だったのかを認識させられました。

いやぁ、それにしても——。
2010年から観ていたスターさんが、トップスターに躍り出るという不思議。
実力もルックスもすべてにおいて当然ふさわしい人なのだけれど、まだ飲み込めてないですね。

だって、あーた。
あの「ロミジュリ」で”愛”を演ってた娘さんでっせ。
『めぐり会いは再び 2nd』 のオロオロしたルーチェでっせ。
『眠らない男・ナポレオン』で「ママー」とか言いながらメソメソしてたウジェーヌでっせ。

それが今や堂々たるセンターですもん。
男役10年と言いますが、見る側からすれば十年一昔ですよね。

公演を見ながら、立派になった若様を見る心境で感慨にふけっていました。
残念ながら、8月20日まで公演中止となってしまいましたが、ぜひもう1回は見たいと思います。
ほんと、演劇でも美術展でも、興味があるものはスグに馳せ参じたほうがいいですよ。
見られるチャンスを逃さないでください。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性