鈴本演芸場2020年(令和2年)8月上席夜の部・千秋楽(8月10日)を見てきました。
トリは古今亭菊之丞さん。
寄席の営業再開からまだ2回目の生で聴く落語ですが、演者さんは皆、気合が入ってます。
こんにちは、hirokiです。
気合が入るというか、演者さんの「熱」って伝わるんですよね、落語でも演劇でもコンサートでも。
以下、簡単にこの日の振り返りを。
意外だったのは、菊太楼さんの「へっつい幽霊」。
おっさんの幽霊相手に、渡世人が丁半博打をうつ噺。
どちらかといえば大ネタで、ホール落語会とか寄席の主任がかけるネタと思ったのですが(偶然にも大ネタ版を後日聴いたのですが、その話は別記事で)。
中トリのこみちさんは、あまりやる人がいない「堪忍袋」。
終わった後の拍手を制し、「かっぽれ」を踊ってくれました。
菊之丞さんは「大山詣り」を。
江戸時代の大人の遠足だった大山詣りの途上で、酒に酔って暴れたペナルティで丸坊主にされた熊五郎が意趣返し。
目には目をならぬ、丸坊主には丸坊主をというとんでもない噺です。
菊之丞さんの威勢のよさはじめ、演者のテンションの高さが伝わってきた千秋楽でした。
寄席は「ゆるい」と噺家さん自身が枕でふることもありますが、しばらくはそんな「ゆるさ」とは無縁かもしれません。
それだけ自粛期間が長かったということなんですよね。
金原亭駒平「道灌」、古今亭志ん松「近日息子」、鏡味仙志郎・鏡味仙成、五明楼玉の輔「紙入れ」、古今亭菊太楼「へっつい幽霊」、ニックス、柳家小ゑん「銀河の恋の物語」、柳亭こみち「堪忍袋」
休憩
ダーク広和、古今亭文菊「湯屋番」、ぺぺ桜井、古今亭菊之丞「大山詣り」