本日で蒸溜所巡りは最後。オークニー諸島メインランド島(ネーミングなんとかなりませんかねぇ)で二つの蒸溜所を見学しました。ビジターセンターをオープンさせたばかりのスキャパ、世界最北のスコッチウィスキー蒸留所であるハイランドパークです。
スキャパ(名前がかわいい)は1994年から長い間操業を停止していて、ペルノ・リカールが買収したことで2007年に再開。ビジターセンターは2015年にオープンしたばかりという蒸溜所です。
残念ながら内部は、撮影も手で触れることも禁止。マナーやエチケットといった概念がない中国など未成熟国からの観光客に対応するためには、こうした措置を取らざるを得ないのかも。日本の築地市場を引くまでもなく、どこの国も悩まされているようです。
見学後はテイスティング。2種類できました。真ん中はグランサ、右がスキレンという、新しくリリースされたものです。
なんとテイスティングにあたり、蒸溜所側がペーパーを用意してくれてました。まもなく日本でもリリースされるということかもね。
見学の最後はハイランドパークです。世界最北のスコッチウィスキー蒸溜所です。
特徴は二つ。一つは硬度の高い水を仕込水に使っていること。他にはグレンモーレンジ、グレンキンチー、グレングラッサだけが硬水を使っています。
もう一つは伝統的なフロアモルティングで製麦していること。20人が交代で、毎日8時間おきにスコップですき返しを行います。ガイドのジェームズさんは「雪かきを毎日しているようなもの」と、その重労働を例えていました。
テイスティングは4種類も。左から12年、リーフアレキサンダー、18年、21年。
リーフアレキサンダーは夏にガブガブ飲まれるものを狙っているらしく、軽めのイメージ。対して18年と21年は冬に暖炉の前でじっくり、な狙いとか。ぼくはよりリッチでジャムっぽい21年が好みでした。
5日間で10の蒸溜所を見て回りました。スコッチなどウィスキーにハマり、まさか遠く離れた生産地にまで見に行くことになるとは。自分でもびっくりです。