「ロイヤル」と名のつくものは、「王室(御用達)の」という意味もあって、気位の高いイメージがあります。
こんにちは、hirokiです。
今日はそのロイヤルの名を冠したハイランドモルト、ロイヤル・ブラックラについてのテイスティングメモを少し。
ロイヤル・ブラックラ12y 40%
- 香り…控えめな甘い香りで、温室のハーブ園。洋梨、キャラメル、アマニ油。
- 味…ライトボディで薄甘い。麦芽、生姜、シナモンやコーヒーキャンディ。余韻は短い。
- 総評…ビニールハウスの植物園にいるような、くぐもった緑のイメージ。甘さはほどよい。
85点
@D・ハートマン
ロイヤルブラックラ蒸留所の所有はバカルディ(ジョン・デュワー&サンズ社)で、デュワーズの原酒です。
蒸留所自体は、シェイクスピアの『マクベス』の舞台になったといわれるコーダー城のほど近くに位置。
1830年〜1837年に在位した英国王ウィリアム4世のもと、蒸留所として初めてロイヤルワラント(王室勅許状)を授けられたとか。
他に「ロイヤル」と名がつくスコッチシングルモルトは、ロイヤルロッホナガーとグレンユーリー・ロイヤル。
ブレンデッドウイスキーでは英国と日本でだけ飲めるロイヤルハウスホールドがありますね。
この「ロイヤル・ブラックラ」は、1stフィルのシェリー樽(オロロソやペドロヒメネス)でフィニッシュしているそうですが、ボディは比較的軽いです。
若干、植物やハーブを育てるビニールハウスに入ったような、そんな緑の香りがありました(イヤな感じという意味ではなく)。
普段使いに、と言いたいところですが……日本に入ってくる年間数量は限定されているようで、道理であまり見かけないわけですね。