自慢じゃないけど、ぼくは英語がまったくダメ。なのに、不思議なもので現地では抵抗感なく、空き時間に一人で行動できました。正直、助けがほしいことは何度もありましたよ。でもね、まぁなんとかなるものだと。旅の後半、ストロムネスの宿のパブで、現地の人と飲む羽目になったこともありました。
その日は3つの蒸留所を見学後、フェリーでメインランド島に渡るタイトなスケジュール。当日のぼくはわりと元気で、このブログを更新して一風呂浴びた23時過ぎ、ホテルのパブに行ってみました。
パブは案の定ガラガラ。独り心静かに飲もうと思ってたのに、テーブル席に座っていた地元の人と思しき先客の3人連れが「へい、こっちにきて一緒に飲もうぜ」と手招きしている。うへぇ、勘弁してくれ。でも仕方ない。ここで断れるわけもなく、双方向にならない草の根国際交流をしてやるわとばかり、半ばヤケクソで同席しました。
挨拶し自己紹介したところ、「なんでこの島に来たかわかるぞ。ウィスキーだろ」と、あごひげをたくわえたおじさん。連れの2人は若い男子と、ぼくと歳が同じくらいの女性で、3人とも同じ仕事仲間という。
島にくる日本人は蒸留所目当てしかいないのかと思っていると、「おまえの国のイワテ・カマイシから高校生が来たんだ。その子たちにオーシャンエナジーがどうたらこうたら…」。ん、釜石?海洋エネルギー? もしかすると日本の高校生たちが新たなエネルギー資源開発の勉強に来たのかもしれない。その事業に携わる彼らが教えたのかな。へぇー。
「日本はほかにも知っているぞ、俺はナガサキのゴトーにも行った」とひげおじさん。連れの若い男子も「どーもどーも、アリガトウゴザイマス」なんてにこにこしながら話しかけてくるし。会話ではなく単語のツギハギと身振り手振りで、かろうじてやり取りしつつ30分ほど。彼らが先に席を立ったのでした。
彼らの後ろ姿を見届け、ぐったりしながら思いました。「ああ、やはり英語をちゃんとやらねば」と。翻訳技術や人工知能AIくんの進歩で外国語会話は要らなくなるかもしれないし、そもそもあまり海外に行かないし。でも、こういうちょっとしたときに、少しでもマシな会話ができたら充実感が違うよな。マストではないだろうけど、自分のために学ぼうと決めました。