著名ボトラー、ゴードン&マクファイル社(G&M)が所有するスペイサイドのベンロマック(ベンローマック)蒸留所。
1993年にディアジオから買収し、リノベーションを経て1998年にオープン。
ベンロマックといえばスペイサイドでは異色の「スモーキーなモルト」というイメージ。
スモーキーさは1960年以前には、スペイサイドの王道だったんですよね。
このシングルカスクも、その片鱗を感じさせるものでした。
ベンロマック 2007 13年 MALTOYAMA EXCLUSIVE 58.1%
- 香り‥レモンの皮をはじめ柑橘、りんご、焼き畑、ピート。
- 味…ミディアム寄りのライトボディ。麦芽の甘さ、水飴、コーヒーシュガー。
- 総評…主張するピートの香りとは裏腹に、透明感のある味わい。一見ワイルドで根は優しいモルト。
86点
@Bon Vivant
使用している樽は1stフィルのバーボンバレルで、実にいいバランス。
バーボンバレルはベンロマックのシングルモルトのデフォルトだそうな。
こちらはおニューのラベルデザインとなってから同社初となるプライベートボトルで、酒販店モルトヤマさんがリリース(すでに売り切れ)。
スモークぷんぷんな香りは最初のみで、あとは実に柔らかにいただけます。
軽すぎず重すぎず、主張しすぎず陰キャでもなく。
ぎりぎり微妙なところでバランスを保ちつつ、穏やかにもエッジーにも触れないスタイルが気に入りました。
それでいて物足りないと言わせないウイスキー、もっと飲みたいですね。