カスク(cask)=樽全般を指して「木樽」と言いますけど、ウイスキーの熟成で使われる樽材の「オーク」と区別して言うこと、ないですか?
だからウイスキーで樽といえばオークのことだし、木樽といえばオーク以外の樽材(たとえば国産ウイスキーに使われていたスギやサクラなど)を呼ぶわけです。
この辺りは、むかしのウイスキーに詳しい人に聴いたほうが良さそうですね。
で、日本産の山桜樽でフィニッシングしたという、長濱蒸留所のワールドブレンデッド「山桜」をいただきました。
AMAHAGAN(アマハガン) World Malt 山桜ウッドフィニッシュ 47%
- 香り…若干のツンとくる金属臭からスタート。その後、木樽と焚き木、燃やしたバナナに変化。
- 味…ややオイリー。黒糖、ナッツ、アップルパイ。締めくくりはシロップ。
- 総評…ワイン樽で仕上げたウイスキーを飲んでいるみたい。上品な甘さで食後酒向け。
87点
@Willow’s
海外のモルトウイスキーに長濱蒸溜所のモルト原酒を混ぜたシリーズの1作。
長濱蒸留所「AMAHAGAN(アマハガン)」の「Edition No.1」を軸に、日本産の山桜樽で後熟を行ったそうです。
「山桜」というネーミングに引きづられて、木香の片鱗も感じました。
が、巷間で言われている桜餅(オオシマザクラの葉)や梅は個人的には感じられなかったなぁ、すまんね。
とはいえ先日いただいた、同じアマハガンのエディションNo.1と比較すると、後熟のアレンジでこうも違うのかと驚き。
多少荒削りなエディションNo.1と比べると、この山桜はずいぶんエレガントでおしとやかな仕上がりです。
ところでウイスキーで「山桜」といえば、笹の川酒造のブレンデッドを思い出すのですが。
ジャパニーズウイスキーの新定義がなされたところですし、水や樽に使う木材などでも日本ブランドはアピールできるはず。
生産者の皆様にはぜひ頑張ってほしいところです。