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オールドフォレスター1920 プロヒビションスタイル、無骨の中にダイナーのデザート感。

ラベルの西暦年でピンと来た人は少なくないでしょう。1920年代というえば、暗黒の禁酒法時代の幕開け。
製造元のブラウンフォーマン社は薬用の名目でバーボンを115プルーフ(=57.5%)で製造していたバックボーンがあります。それに由来するボトルです。

オールドフォレスター1920 プロヒビションスタイル(Old Forester 1920 Prohibition Style) 57.5%

  • 香り…古いジュータン、マーガリン、アメリカンチェリー、オレンジジャム入りのチョコレート。
  • 味…チェリーパイ、合間にトウモロコシ様の甘さ、チーズを添えたライ麦パン、かすかにエンジンオイル。
  • 総評…無骨さの中に垣間見るアメリカンダイナーのデザート感。終わってみれば、どこか懐かしさを覚える甘さが。

87点

@Bon Vivant

オールドフォレスター1920 プロヒビションスタイルをテイスティング

禁酒法時代の樽を再現したコンセプト

バーボンウイスキーの歴史を遡るうえで、1920年代の禁酒法施行時代は避けて通れません。ブラウンフォーマン社が当局から特別な許可を受けて蒸留を続けた歴史にちなんだもので、ムーンシャイン(密造酒)の再現とはワケが違います。
オールドフォレスターブランドの「ロウシリーズ」3番目となるもので、アタックから強い刺激が鼻腔をくすぐります。
しかし、飲み進めると気にならなくなるのはいつものこと。

飲み方は最初だけでもストレートで

深い味わいを持つバーボンで、この「1920」は歴史的背景も相まって、ストレートで飲んでほしい。
一本筋が通っているというよりは、風味の層が複雑に絡み合い、独特の魅力を放っています。

開栓してからの時間がその風味をさらに引き立てるのかもしれませんが、私はすぐに飲み切ってしまうでしょうね。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性